YUKI

カラオケ行こ!のYUKIのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.9
原作は見たことないので完全初見の映画としての感想です。

現実世界だったら絶対良くはない関係性だけど話としてなさすぎるからむしろフィクションとして楽しめるというか、
狂児がある程度の距離感と線引きを持ってくれてるからこそ安心して見られる。

ダレるところがないというか、
あぁ関係性がギクシャクするパートかなぁとか思ってるとユーモアでしっかり笑わせてくれるので退屈しません。試写会だったけど普通に笑い声が上がっていました。

この映画で本当に嫌で怖い面は一箇所で1人だけ。
もちろんヤクザなんて本来嫌で怖い存在そのもので、むしろこの話のヤクザが理想的に?描かれすぎているけど、
現実にいる感じのヤクザと中学生なんて絡めようもないので宜なるかなと思います。

綺麗なもんしかダメだったらこの街ごとなくなってまう
というのはその通りというか、一人一人全員に泣けるような美しい過去があるわけでもないし特に理由もないけどただそこに居るのがとってもいい。

中学生パートもみんな中学生っぽくていい。
男子が自分本位で考えるあまり周りが置いてけぼりになるのもわかるし、
ちょっと精神性が大人な女子がよくわかんないけど面倒見るのもわかる。
あのよくわからない映画部は羨ましいというか、あんな部の幽霊部員になれたら心の拠り所になるだろうなぁ、、

だからこそ終盤なんかパパッと済まされた感はあるけど。
(あんなことあったら中学生だったら卒業までハブられても文句言えないとも思うけどまぁいいか)
ともかく謝れる大人は悪でも信用できる。
あと、聡実くんの可愛さは絶対お父さん遺伝
YUKI

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