最高に面白かった!!
ヤクザのカラオケ大会でビリにならない為にヤクザ(綾野剛)が合唱部の中学男子に教えを請うっていうありえない話なんだけど、ヤクザと中学男子の人生が交わる時に大人の階段を一段上っていく青春ストーリーに仕上がっていて、見事に笑って泣かされる。
荒唐無稽なこの話に現実味を持たせた狂児役・綾野剛の演技力流石。
狂児が元ヒモで愛嬌があり良い兄さんでありつつここ一番では鬼になるという惚れてまうやろな男で、私達が昔憧れた男気を感じさせるヤクザ。
最初の違和感はそれでチャラになった。
ヤクザーズの皆さんが最高の演技と歌唱をしてくれてる!!
中学生男子とヤクザの狂児の2人だけだとほのぼのしそうになる所に、本物の様な極道の凄みが注入され観てて縮み上がる。
そのギャップがまた面白い。
沢山の名曲も出てくるから歌好きも楽しく観れる快作。
カラオケを教える中学生の聡実役・齋藤潤の演技も素晴らしい!!
最初は怖がり逃げたい一心だったのに、徐々にヤクザに心開いて、そのうち自分も成長していく寡黙な合唱部部長を繊細に演じている。
本人も16歳だそうで今後が楽しみな俳優だ。
まだ頭の中でXの紅がリピートされてる。
この曲本当に印象深く使われてて、笑ったり泣いたりさせてくれる。
しかも合唱部と一緒に歌ってるバージョンもあって映画の世界にピッタリで、ずっと頭から離れない。
この映画、応援上映あったら行きたい!!
