せいけ

カラオケ行こ!のせいけのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.5
悪くはないけど、個人的にはハマらずというのが正直な感想
個人的に結構カラオケ大好き人間なので、なるほどと思う部分とちょっとその描写甘くない?という部分と
普通のカラオケルームあんな防音設備いいかな?とか紅歌い始めてから終わるまでにチャーハン頼んで食べ終われないよというどうでもいい細部が目についてしまい、正直心が離れてしまった
でも映画って時間芸術だから時間の経過ってとても大事なはず、そこは疎かにして欲しくない
変声期の扱い方はとてもよく、ああ自分もこの喉仏潰したいなと思ったことを思い出しとても痛々しい気持ちになった
俳優が直に感じる生々しい身体の変化が焼き付いていて鏡越しのあのシーンがこも映画で最もグッとくるポイント
でもだったら尚更クライマックスのあの編集はいただけない
俳優の身体を使った表現でこそ映画になると思う、いい感じのダイジェスト編集しちゃったらMVっぽい何か(今はMVのクオリティも高い時代なので敢えてこの言い回し)になってしまう
全身全霊のパフォーマンスを小手先の編集で誤魔化して欲しくない
滅びゆく文化的な文脈として古典映画とヤクザを対比させていたと思うけど、最終的な着地ってそれでいいんだっけ?とも思ってしまった