ながい

カラオケ行こ!のながいのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.4
野木亜紀子がやってくれて良かった案件!とても良かった。。

高音が上手く出ずに苦しそうに歌う紅が、あんなに涙を誘うものとは。

やーーーでもなんせヤクザを扱う難しさ、未成年と犯罪者を絡ませる危うさについては、野木亜紀子が脚本やってくれてほんとに良かった。
十分かどうかは分からないけど、観客に「え、これ危なくない?」「この人達はニコニコしてても反社なんだ」ってちゃんとヒヤッとさせてくるというか。


聡実くんが抜群にいいし、綾野剛の優しげ親しげだけど簡単に人の人生も尊厳もめちゃくちゃにできそうな感じも上手い。
あと和田くんが超超超いい。やらしい!学校で、やらしい!!!


↓いいなと思った演出
◾︎飲み物の変化
聡実くんが、
狂児に慣れてきてチャーハン食べてオレンジジュース飲む
→ヤクザに囲まれてオレンジジュースに口をつけない
→二人だけになってオレンジジュース飲む
→カルピスみたいな白いジュース飲む
→紅いジュース飲む
の変化、上手すぎる

◾︎日向と陰
学校の前でキレるところの、白い服を着て光の中にいる聡実くんと、黒い服で陰にいる狂児

◾︎合唱曲の使い方

歌われてる歌詞を聞いてもいいし、知ってる人は劇中出てきてない歌詞を思い返して更に深みが出るね。
心の瞳は泣いちゃうって。