Tyga

カラオケ行こ!のTygaのレビュー・感想・評価

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)
3.3
「性」の匂いのしないBLっぽさとあくまでちょっと可愛らしい感じの中学生感、全部好みのタッチ。そして、この原作面白いんだろうなと。
シャケの皮を父親のどんぶりにのせる母親と、後輩を慰める副部長を見ながら女子がいう「子守り」って表現が特にお気に入り。

ただ、全般的に肝心のヤクザのカラオケ大会周りがあまり良くなくて残念だった。(山下監督はカラオケシーンの名手だと勝手に思ってたので)
唯一、毎回力の限りに「くれないだぁーーーーー!」と叫ぶ綾野剛は良かった。

綾野剛が最初から発声が良すぎるし、他のヤクザの歌が下手すぎるので、最下位取るかもみたいな危機感が一切伝わって来なかった。どう考えてもあの怪盗少女やOne Night Carnivalには負けない気がする。
そして、見せ場であるはずの聡実くんの紅が他を圧倒という感じではなく、「中学生が頑張って歌った」域を出てなかったのも物語の説得力に欠ける気がした。

後、個人的にエンディングテーマだけは絶対にダメだと思った。合唱アレンジなら合唱に振り切れてほしい。
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