Tygaさんの映画レビュー・感想・評価

Tyga

Tyga

うっせえ小鳥のさえずり

主に2015〜観たものをMark
劇場で見ると評価甘めになる傾向あり。

2017ベスト10(順不同)

息の跡
勝手にふるえてろ
パターソン
ジョニーは行方不明
昼顔
散歩する侵略者
オン・ザ・ミルキーロード
ソニータ
希望のかなた
聖なるもの

悲情城市(1989年製作の映画)

4.3

「時代」が主役の映画だと思う。

さまざまなキャラクターを持つ登場人物もすべて台湾人というひとつの括りの中に収められ、そして外的要因によって捻じ曲げられていく。

スクリーンを縦に貫き、その真ん中を渦
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1/880000の孤独(1978年製作の映画)

3.6

3日ぶりに人と話をする時とかなんか無性に楽しくなる時があるけれど、それが半年ぶりとかだったらどうだろう。

勉強しなきゃとか息巻いていても一人になって悶々としてたら、勉強以外のことを考えてしまったり…
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高校大パニック(1977年製作の映画)

2.8

割と音楽で誤魔化してる系映画だったが、時折目を惹くカットがあるし、飛行機の被せ方が上手い。

イライラしてる時に限ってめっちゃチョークは折れる。
これはわかる。

羊の木(2018年製作の映画)

2.6

北村一輝、ぜってえ模範囚じゃなかっただろ笑

優香と水澤紳吾がよかった。
松田龍平はいつも通りの松田龍平で、なんなら友達の概念奪ってくるかと思った。

伝えたいメッセージはわかるのだが、果たしてそれに
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婚礼(2016年製作の映画)

4.0

パキスタンのイスラームかベルギーのイスラームか。
宗教というよりは、地域文化の違いが主題。
最後の行為もイスラームの文化というよりは土地における文化。

親の文化と子の文化が違うものになってしまったこ
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.7

一応、エログロ。(それほどグエッとくる生々しさではない)
ただ、人魚が人間の延長線上にある感じではなくて、あくまで人魚という種族に感じれる丁度いい生々しさがあった。

共存のために必要な一線。
超えて
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浮き草たち(2016年製作の映画)

3.5

「勝手にしやがれ」を現代版にアップデートして、よりボーイミーツガール要素を強くした、みたいな作品。

新しくはないけど、シンプルで映画というのはこれでいいのだ、と言わんばかりの正しさ。
その正しさが良
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犬猿(2017年製作の映画)

4.0

兄弟ってめんどくせえけどいいなー(ひとりっ子のひとり言)

基本ユーモアというか、ずーっと笑える兄弟喧嘩を見せられている感覚で、特に江上、筧パートはずっと半笑いみたいな顔で見てた気がする。

カットバ
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クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

3.0

言わんとしたいこととかやりたいことはわかるんだけど、後半にかけてどうでも良さが加速する。

現実から逃げてきた宇宙空間で自分の現実と向き合うみたいなことなんだろう。
「不在への語りかけ」は映画的ではあ
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極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

3.5

vsセイウチの迫力。
vsアザラシはなんだか可笑しい。

犬も狼も人間も生きるために食べる。
どこの世界でも子どもと子犬は仲良し。

イグルーの建築風景、窓を嵌める時すげえと思った。

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

3.8

蛙の子は蛙、なのかもしれないし、そうでないのかもしれない。

最後の最後で鳥肌立った。
ファミリー・ツリー、ある一点の自分が誰かの過去、未来と繋がる瞬間の素晴らしさ。

<改訂版>まで含めて題名なんだ
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ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年製作の映画)

4.5

ユキヒコも女の子たちも超絶可愛かった。

構図の正しさ。
静止画をそのまま絵はがきに出来そうな綺麗な画面に人物の関係性がわかるように配置しながら、無理なくその関係性の変化まで映し出す。

誰かの温もり
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ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

2.2

この一人称の狭苦しい画角から、映っているもの、映っている外のものを想起するには、録音や整音が雑すぎる。

広報とかジャンルの先駆けとかそういう部分はとても面白いけれど、それ以上のなにかはない。

細か
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真珠のボタン(2015年製作の映画)

4.3

ちょっとテレビドキュメンタリーっぽいが、有無を言わせないイメージの力が画面から溢れる。
というより、語ってる主題のモチーフがよりイメージとして伝わりやすい。

水の声を聴く映画。
そして、水の記憶を解
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光のノスタルジア(2010年製作の映画)

3.4

「死んだらみんな星になる」という、昔からの寓話にドキュメンタリーからアプローチしていった話。それにチリの暗い歴史が重なる。

過去が息づいている(いい過去もたくさんの過ちも)大地に過去からの光が降り注
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キッチン(1989年製作の映画)

3.6

ひとりだと料理が上手くならない。
誰かと暮らすキッチンには文化が生まれる。

同じものを食べること、他の人も食べるものを料理することは他者との関係を作ることでもあるのだ。

ミキサーというはじめて現れ
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無無眠(2015年製作の映画)

3.0

眠らない人はいない。

この大都会(東京)でゆっくりすること、時間を持て余すこと、眠くなることへの怯え。

観客が眠くなることをこの映画が願っているような。
今日の終わりに睡眠を。

最初の僧侶がびっ
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.5

ひとつひとつの要素がクリティカルヒットしてめっちゃ喰らった。

同じ人間だと知っているからこそ、恐れ差別する。
手に入らない肉体を恐れ、差別する。

人種の違いをいうのを超えられないものにしてしまった
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(1997年製作の映画)

4.2

家族のつながりを保つものとしての「道徳」の映画。
生活の中で何か(おそらく主に肉体的欲求とかの本能の部分)をちゃんと閉じなければ、気づけば家庭は浸食されていく。

それにしても、サウナのシーンの衝撃波
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

2.6

入口から序盤にかけては面白かったけど、中盤以降の展開に疑問符を感じた。

完璧じゃないことと最善を尽くそうとしないことは違う。

気持ちが溢れ出すシーンや、理性を上回る絶望を画面に映さないまま、言葉で
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ノー・ドロウニング(2016年製作の映画)

3.6

myFFFの短編

システムと常識を疑え。


さりげなく部屋の色んなところにコインの入れ口があったり、作り込まれている。

手塚治虫の短編アニメ「PUSH」を思い出した。機械がしゃべりすぎるのは考え
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美味しい美女(2017年製作の映画)

2.0

myFFF短編

想像してたのの10倍くらい苦手だった。
最初から最後までどうでもいい。
こういうのを「ポップ」だとされるのが心外。

苦い銭(2016年製作の映画)

3.7

結局、農民籍と都市戸籍の問題なのかな。
みんな必死に働いて、でもなぜかお金が全然ない……
給料を払うためにポケットマネー(?)を出す社長。

中国の歪な社会構造を見せられる一方で、都会の食べものの味が
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サファリ(2016年製作の映画)

4.0

「野生の動物を殺すのは悪いこと」と「法律で禁じられてなければやっていい」という"思考停止"を一旦取っ払って見てほしい作品。


以下、この映画について考えたこと。

"トロフィー・ハンティング"の批判
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水の中の八月(1995年製作の映画)

3.9

静かな映画。

水をどう撮るか、空をどう撮るか、地球というロケーションをどう撮るかみたいな映画。

空を撮るときにかならず地上との境目(特に稜線を意識的に)を見せるのが、重要だと思った。

序盤割と青
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ある過去の行方(2013年製作の映画)

3.4

ファーストシーンのガラスを挟んだ無言の会話で一気にひきこまれるし、最後のあの場面は胸に迫る。

ただ、この監督の他の作品と比べると「止むに止まれず」進んでいく感じが薄い。
大人たちをも縛り付けるルール
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インポート、エクスポート(2007年製作の映画)

4.0

インポート、エクスポート
輸入と輸出
入れて出して

「ジレンマ」の映画だと感じた。お金がない、言葉がわからない、出来ることをやれない、出来ていたことが出来ない。

パラダイス3部作だと、被写体を突き
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時をかける少女(1997年製作の映画)

1.5

単純に意味不明というか、質が低い。
「時をかける少女」のリメイクであるどうこうの前に映画としてのレベルが低いと感じた。

以下、(悪い意味で)気になったところまとめ。

・何故か全部モノクロ。

・わ
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マッキー/Makkhi(2012年製作の映画)

3.3

やれ打つな 蠅が手をすり 足をする
(小林一茶)

ハエに感情移入させた時点で負けた。

ハエダンス面白かったが、やっぱりヒロインにも踊ってほしい。

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.7

サスペンスかと思ったらサイコホラー。

回転木馬のシーンもすごかったが、テニス場でみんながボールを目で追う中、1人だけガイを見つめるブルーノのシーンが最高に怖い。

てか、ラストはどう考えても不用意に
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世紀の光(2006年製作の映画)

4.3

光を受け止めるものと光をはね返すもの。
風を受け流すもの、風すらすいこんでいってしまうもの。

唐突な反復(厳密には反復ではない)によってもたらされる確信に似た気持ち。
もはや、生は生きるものではなく
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人間の証明(1977年製作の映画)

2.8

第二次世界大戦という大きな現実に翻弄された人たちの悲哀という点はとてもよく伝わる。

憎んでいた人間はそのことを全く忘れていて、愛していると思っていた人間からは冷たくされる。

善悪の境目など曖昧にな
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点対点(2014年製作の映画)

3.6

大丸。

すれ違いすれ違いの連続でいつ会えるのかしらみたいな、でも会いたいと渇望するというよりも、会えたらいいよねーみたいな。

これだけなら雰囲気映画なのだが、点つなぎの絵という存在がちゃんとオリジ
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天国の門(1981年製作の映画)

3.3

めちゃめちゃかっこいいし美しいカットを撮るのに、それを平然と切ってカットバックするのハートが強すぎる。

インターミッションまでの方が魅力的。その後はあんまり。

自然の描写もアメリカの自然って感じ。
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.9

自然と人工の美が入り乱れ、美しい色彩に美しい黒。

「映像美」という言葉は映画を語る際に用いられがちで、しかも大抵はストーリーなど他の要素が微妙な時の言い訳のように使われるので、あまり使いたくない言葉
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