このレビューはネタバレを含みます
どうも好みに合わなかった。ヤクザがカタギにつきまとうのは害悪では? と気になってしまって気持ちが作品についていけなかったのだが、野暮なツッコミだろうか。
合唱パートは本筋ではないのだろうが、それゆえの作劇の粗さが気になった。聡実は歌う決意をしたのに結局合唱祭を抜け出し、和田との和解も有耶無耶のまま終わってしまった。そもそも「うまく歌えない」と、声変わりの「今までのように歌えない」は別の問題では? とも思う。
狂児が死んだと思わせて実は生きていた終盤の展開に顕著だが、過度に無毒化された作風も気に入らなかった。
でもクライマックスの紅は印象に残ったので俺の負けかも。