MiYA

あぶない刑事リターンズのMiYAのレビュー・感想・評価

あぶない刑事リターンズ(1996年製作の映画)
3.5
劇場版第4作。前作から7年のインターバルが空き、状況に変化が見られます。近藤課長を演じる中条静夫さんが亡くなり、後任に小林稔侍の深町課長が登場したことが最大のポイント。なんだかんだでタカとユージの理解者であった近藤課長に対し、2人を疎ましく思う深町課長との緊張関係が本作のストーリー展開に影響を及ぼします。

そして、タカとユージが対峙するのが「ブレーメン」という謎のカルト集団。96年といえばオウム真理教が世間を騒がせていた頃で、それの影響でしょう。また、インターネット黎明期で、松村課長(木の実ナナ)がカルトを検索して調べる場面などがあり、古臭さを感じつつも、この時代の空気が懐かしいです。

映画としては、タカとユージが狂言の銀行強盗をやるシーンが面白かったですね。最後にはロシアから輸入したミサイルが発射されたりと、なんとも大味な展開を見せますが、仲村トオル、浅野温子、小林稔侍にもそれぞれ見せ場もあり、それなりに楽しめました。

BS日テレにて。
MiYA

MiYA