Paula

キラーカブトガニのPaulaのレビュー・感想・評価

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)
3.0
ある時は、天然記念物。あるところでは食用。 ・・・で、もってその実態は
カニというより、蜘蛛やサソリに近いって、あららっ⁉

映画.com がこの映画の事をカナダ産なんてほざくように、そのいい加減さに歩調を合わせたようなマットペイントに爆破のCGIを合成したその安直さに乾杯‼
本作『キラーカブトガニ』を酷評すれば、かえって自分が惨めになってしまう?なんちゃって?映画... でも

Get ready for shellshock! It's the ZOMBEAVERS meets
GODZILLA hybrid you always craved in the creature
feature comedy horror of the year.(ある映画サイトより)
このコメントの"shellshock"は、カブトガニにかけているようだけど「カブトガニ類は鋏角類に属しており、甲殻類ではない」って急に真顔で言われても頭が疎開しているあたしにとっては意味不明中。

足の悪いフィリップを幼馴染のマディが車いすを押すところなどベタベタしないさらっとしたアットホーム感は最高な一本なんだけどこの監督さん、シナリオ自体が変なところが多い。その一つが軍隊を呼ぼうとしてもそんなこと伝えても信じられないからって止めるなんて、アメリカのカリフォルニアの片田舎ではモーバイルフォンがないのか?写メをマスコミに送ればそれで済む話で、そんなおいしいバズりを見逃すなんて彼らは原始人なのか、筋の通らない話がある。最近の映画サイトでは生まれた場所や生年月日など個人情報を載せないので年が分からないけどポートレイトを見れば携帯を扱えない年とは思えない製作者たちだけれども...

最後は着ぐるみ怪獣... バンザイってか?

ところで世界中で知られているゴジラ... それは東宝のオリジナル映画ではなくてハリウッドに東宝が丸投げした事で反核のイメージを削がれたハリウッド版ゴジラという事。敗戦の色合いがまだ残っていた日本では東宝独自での巨費を掛けた映画の販促はできなかったことのあらわれとして言えるかもしれない。
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