【まとめシネマ】#903
【まとめ】
* カブトガニという見事なアイデア
* ラドゥが超迷惑
* 天然記念物の限界突破
ある日、謎の行方不明事件が続出し、白骨化した人間が発見される。最初は人喰いザメを疑うが、その正体は放射能の影響で凶暴化した巨大カブトガニだった! という物語。
本作は「カブトガニ」という見事なアイデアが炸裂! モンスターパニックでもあり、ゾンビでもある。随所に散りばめている撮影テクニックのアイデアから全力おバカ演出までカブトガニだから成立している。
本作の登場人物のひとり、ラドゥが超迷惑。モテなすぎて学校や街全体で嫌われている冴えない高校生。主人公たちのセリフの間にラドゥの場違いな一言が入り、会話が頻繁に止まる。そういうコメディキャラのようで、作品が作ってきたスピード感やテンポに急ブレーキをかけている。観客にも嫌われている。
本作は、天然記念物カブトガニの限界突破ムービー。進化し続けるカブトガニとの最終決戦は馬鹿馬鹿しくて逆に圧巻。これ以上カブトガニに出来ることはないだろう。