TomokiHayashi

FALL/フォールのTomokiHayashiのレビュー・感想・評価

FALL/フォール(2022年製作の映画)
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頂上に着くまではポップコーン吐くかと思うくらいの怖さ。
頂上に取り残されてからはあまり高さを感じないのと主人公2人が能天気過ぎるのとでやや緊張感に欠けるものの、限られた装備でいかに助けを呼ぶかというくだりは結構面白い。(ヘアゴムや指輪、自撮り棒や果ては○○まで駆使する姿はさながらアポロ13)ここで、この映画は「どう降りるか」ではなく「どう生き延びるか」というサバイバル映画だということに気づく。

うまくいきかけて失敗するところとか、「人生そんなに甘くない」ってよりは単に2人が不運すぎるだけのような気もするし、ケンカ→仲直りして力を合わせるところとか、知恵と勇気を振り絞って不可能に挑むところとかを期待していただけにやや拍子抜け。

だからこそ、一度は諦めかけた主人公が意を決して降り始める姿に「おおっ」と前のめりになったのだが、、
ラストは久々の「金返せ」
『127時間』の主人公みたいに最後は自分の足で地上に降り立ってほしかった。
これで「人生は儚い」とか言われてもよお。

それと地上600mの小さな足場で不倫がばれた相手と二人っきりで一晩明かすことが一番の恐怖だよ。生きた心地しないだろ。

お笑い要素は割と高い。
“ポールダンスだと思って”は今月の名ゼリフ。
TomokiHayashi

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