赤井英和のボクサー時代を振り返るドキュメンタリー作品。
チャンネルNECOにて鑑賞、
率直にとても良かった。
ボクシングの映画って、やはり演技であって真剣勝負ではないから迫力に欠けるところがある。さらにあり得ないようなクリーンヒットが多くても倒れない演出にガッカリしてしまうことを感じてしまいます。
言うまでもなく本作品はドキュメンタリーなので、ボクシングの試合は全てが真剣勝負。迫力がハンパない。
そして生死を彷徨うような手術であることは知りませんでした。無事に回復しても現役を続行できない辛さをしみじみと感じてしまいます。戻れることなら、最後の試合をもっと真剣に臨みたかったのではないかと感じた。
それと、
コロナ禍で不安な2020年、少し前のはずなのに、「喉元過ぎれば熱さ忘るる」なのか、だいぶ前のことのように思えてしまいます。確かにあの時は、不要不急の外出を制限されて何もかも不安だった。
赤井英和、
勢いまかせのスタイルから始まり、相手との間合いを大切にするスタイルへ進歩する姿が良い。多少の挑発行為があったとしても不快させないような周囲への配慮が窺える。礼儀が正しく、コメントの受け答えが気持ち良い。そりゃ、芸能界への打診もあることも納得できるし、そしてドラマやバラエティ番組で活躍することも納得がいく。きっとコミュニケーション能力が高く、たくさんの信頼を築いているからなのだろうと想像します。
「どついたるねん」、
かつて遥か遠い昔に「ゴールデン洋画劇場」で見た記憶あり。本人で再現するというチャレンジ精神が素晴らしい。大和田正春の登場も良い。チャンネルNECOには「どついたるねん」を併せて放映して欲しかった。西成区と大正区を結ぶ千本松大橋。螺旋状に君臨するフォルム。その独特な形状な橋で走り込む姿を見て、改めて「どついたるねん」を見たいと感じた。