Paula

イコライザー THE FINALのPaulaのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

昔は、「シェーン! 髪ぃ~ん、バァ~ック‼」 なんちゃってね!? (過去のCMより)
分かるかな~? 分かんねぇ~、だろうなぁ~!? 
巨匠ジョージ・スティーヴンスの不朽の名作は繰り返される...という事。



映画の基となった1985年のテレビシリーズを見たけど、当時としたら高い評価を受けていたわりには、イギリス人俳優がニューヨークを舞台にしていたので彼のイギリス訛りの英語とユーロ風出で立ちなどが、かなりギャップがあり、その上、個人的には馴染みがなく面白いとは思えなかったけどそれなりに有名俳優からの支持もあったような?しかも息子役でコブラ会のウィリアム・ザブカという俳優さんも共演されていた。
何と言っても2021年のリブートのテレビ・バージョンはロバートからロビンと名前を変えて女性が演じるとは、なんてこったと思っていると結構、面白かったですマス。(ただし、3つの中で一番評価が悪い。)
二つのテレビシリーズはどちらも家族がいて協力者の存在が大きいシナリオとなっていた。
それに引きかえ、本作『イコライザー THE FINAL』は主人公のロバートは多くの仲間から支えられ、敢えて迷惑を他の人にかけないためにローンウルフ(イコライザー2は、微妙)で戦い、しかも "個 VS 極悪集団" の構図がきわだっているけどもそれにしても原題は『The Equalizer 3』でただの "3" にしているだけなのに、仮にたとえトリロジーの最後としても "THE FINAL" を付けるあたり客寄せパンダ的思考のソニーピクチャーズの日本支部はあざと過ぎて淑女の考えは持ち合わせていないらしい。辛辣すぎて、失礼💕(SPEJの代表取締役と映画の責任者は女性の方です。)

Robert McCall: Nine seconds. That's
       what I'll give you to
       decide
       your fate.

映画も始まり...
ゴア表現を活かした凄惨なシーンをカメラは少ないショットでじっくりと舐めるように映し出す。それをサポートするかのように息苦しくなるフィルムスコア... 最後には、ポスターで描かれたワイン貯蔵庫で腰掛ける真打の御登場となる。
このシーンがあることにより映画に引き込まれない方は、稀なのかもしれない。

Robert McCall: I understand pain.
       Death.

秒数を数えるシーンが少なくなった事と比例するかのように前作『イコライザー2』よりも惨劇のゴアの生々しさは増しても銃撃戦の数ではトーンダウンしたように感じてしまう。(あくまでも個人的感想です。)その代わりにイタリアのアマルフィ海岸に位置するミノーリの風光明媚な土地柄やクリスチャンが彩る聖金曜日の行進も含めて、そのシナリオには『ゴッドファーザー』風な味付けもあり、それに合わせたようなフィルムスコアも何故か?よく似合う。

Dakota Fanning Says the Pressure
to Go From Child Star to Adult Actor
‘Would Make You Crazy’
(Showbiz Cheat Sheet 2023.1.9)

ただ一つだけ失望することが...
1999年に5歳で俳優として活動を始めた本作でコリンズ捜査官を演じたダコタ・ファニング... 輝くばかりに明るい人だったのに根暗な役ばかりをやりたがる姉と感じが似てきているだけでなく、スーパー・モデルを超えたスタイルが、これも姉と同じ体重の増減を繰り返し、今回はややフクヨカになってきているし、雰囲気と演技がスターリング捜査官モドキとは...
やれやれ(;´д`)トホホ

三部作を評価するように上から目線で敢えて言うならば、第一作目が一番面白かったざんす。スッツ礼しましたとさ!?
Paula

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