フンボルトペンギン12号

イコライザー THE FINALのフンボルトペンギン12号のレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.3
ランボーが終の棲家を見つけたようなホッコリ感
アクションを期待するとやや肩透かしをくらうけどマッコールの安住の地を見つける話としては良い

ロケーションが良い
一度パズルで3日くらいかけて組み立てたことのある島で、しばらく俯瞰で見続けたことのある地域だっただけに感情移入もひとしお。牧歌的な街の雰囲気も良い。
同じ食堂のシーンが何度も出てくるが、人々の目線だったり、対応が変化していってよそ者から住民に変わっていく様が丁寧に描かれていて良いよね

アクションは物足りない
展開で言えば、1と同じような流れといえばその通りで、同じ展開を避けたかったのか、最後に大規模な防衛戦がなかったのが物足りなかった。

ミステリ匂わせを放り投げる
CIAの女性にさんざんヒントを与えては、さも陰謀論やらどんでん返しを匂わせておいて回収が雑。匂わせるのも組織を叩きのめすのもマッコールで、真相は観客の前で敵がベラベラ喋るだけだから驚きが無い。結局マフィアの狙いなんだったの?なんでテロやったの?そのあたりはよくわからずに終わる。CIAの女性だってこの話から出てきたんだから、そもそも描写しなければこちらは存在すら知らなかったわけで、、、
このあたりの話だいぶ蛇足なんだよな
そもそもCIAって国外の犯罪組織を捜査する権限がどれほどあるのかというのも疑問
原題ってイコライザー3であって、ファイナルって付いてるのは邦題だけなんだよな。もしかして次回作の伏線か?