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イコライザー THE FINALのaのネタバレレビュー・内容・結末

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

今作感じたテーマは人の居場所と運命、宿命について。隣人愛に溢れる宗教的な系譜とアメリカナイズドな世界情勢の反映も変わらずあるもののまとまりが良く、そういった事柄から埒の外にいる一観客にも映画の価値観がすっと入ってくる流石のシリーズ。
劇伴も悲壮感増し増しで初っ端からどうなることやらの展開だったが順調にリハビリし場慣れし居着いていくマッコールさんに心配など無粋。
「明日やろう」とか言ってるからだ……とまるで宿題を先延ばしにする子どものように見えるレベルでしょぼいイタリアマフィアの皆さん達。坂を降りただけでまとめて屠る。下調べ無し初回訪問でファミリー全滅。回を重ねる毎にスマートになる殺しテクニックが原因でしかないけどイコライザー3に対し邦題がFINALって打つからヴィランに期待値がムダに上がっていたなと。ダコタファニングとの共演という事もありマイ・ボディガードみたいな事になるのかと思えばそうでもなく。
前作からの有言実行で歌ったり甘い物に苦戦したりお茶目な部分が沢山見られるのも良い。大義を掲げるでもなく彼としてはただ自身の人生に向き合い実直に生きているだけ。数あるアクションヒーロー映画の中でも主人公の人間性をこんなに軸にして撮るのも珍しいのでは。死生観とか取り扱いが難しい事をあえて描く。人心掌握に長けたマッコールに観客も虜。
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