みゆ

イコライザー THE FINALのみゆのレビュー・感想・評価

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)
4.8
2023.10.11(105)
劇場・字幕


いつも映画は夫と見ている。1人で見たり友人と見たりしたことはあれど、数えるほどしかなく、ほとんど全部に近いくらいいつも夫と見ている。

だが今回は1人で見ることに。夫が10/12まで忙しく、翌10/13にチケットを取ろうと思ったらレイトショーがなかったのだ。高速道路を使って行く少し遠い劇場だとレイトショーはあるのだが、今は仕事が繁忙期だし、他にも色々忙しくてくたくたな夫は「そこまでして見に行くのは嫌だ」と言う。

私は私で、やはり繁忙期でくたくただから、英気を養う為にイコライザー 3を見たいのだ。見なきゃやってられないくらい疲れている。私も譲れない。

という流れで、久しぶりに1人で見ることになり、少しでも早く見たくて10/11にチケットを取った。

だが私のうきうきマッコールさん詣に危機が!劇場に行く前に寄ったお店で、車をバックで駐車しようとしたらギアが入らないのだ。慌てたが2回試みてダメだった為、とりあえず前進で駐車した。一度エンジンを止め、深呼吸し、再度エンジンをかけ、クラッチペダルを踏み(私の愛車はマニュアルである)、リアにギアを入れようとしてもやはり入らない。リアにだけ入らないのだ。

この時、私の脳裏に浮かんだのは「また修理費用で諭吉が飛んでいくのかー!」「これは今日はマッコールさん見られずチケット代をムダにしてしまうのでは?」という2点。

長くなるので端折るが、その2点はどちらもハズレて、諭吉は飛ばないし、マッコールさんも見られた。

だが、諭吉が飛ばない理由は「もう修理しても長くは乗れない→廃車」という判断が下されたからであり、それは諭吉が飛ぶよりショックな結果だった。

愛車の購入は、私の人生で一番高額なものだったし、その車が好きで好きでたまらなく、何と丸28年も乗り続けてきた。人生の苦楽を共に過ごしてきたバディに他ならない。それがこんなタイミングでお別れになるなんて…

私は劇場に入りシートに腰掛けて、また深呼吸をした。つま先から頭のてっぺんまで全部使ってマッコールさんと対峙しよう。マッコールさんもおそらくほぼ100%今作が最後になる。ここで集中しなければ愛車も報われない。

で、やっと本題。素晴らしかった。大満足だった。前作でちょっと抱いた不満をきちっと回収してきたどころか、激しくレベルアップしていた。マッコールさんも本気だった。何ならちょっと北斗の拳だった。そしてちょっとゴッドファーザーでもあった。やっぱり仕事人は坊主頭だよな!撮影と編集も素晴らしかった。フークア監督には満面の笑みで力強いサムズアップを贈りたい。情報を入れていなかったので私にとってビッグサプライズなキャストも最高。

気になったのはマッコールさんが堂々とりんごを盗んで食べてしまったことと、この階段ばかりの世界でどうやって運んだん?ということだけだ。

もっともっと色々書きたい。でもマッコールさんと全力で対峙した後は、愛車との別れにもしっかりと向き合わねばならない。私にはその覚悟がまだ出来ていなくて、きっとしばらく精神的に不安定になるだろう。そんな状態で、最高だったマッコールさんのレビューを書きたくないのだ。

うっかり最後まで読んでしまった方がいらしたら申し訳ない。レビューではなく日記のようになってしまった。
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