このレビューはネタバレを含みます
2023新作#59
シリーズ完結編に相応しい内容でした。
確かに派手さは後退しましたが、本シリーズはアクション作品であり、ヒューマンドラマでもあるので、静かな終わり方も良かったです。
でも
シリーズ中、最高に胸糞悪かったラスボスのヴィンセントがもう少し手強わくて、マッコールさんがピンチに陥ってくれれば、点数もう少し上げたのですがね。ちょっと見かけ倒しだった。
後は亡くされた奥さんの事がほぼ出て来なかったのも。救われない弱き人達を助ける事の切っ掛けは奥さんの死からだったので、奥さんの事も明らかにしてくれれば。
本シリーズでは、職場の仲間やご近所さん、お客さんを助けてくれてマッコールさんの人の良さが伺える、本筋とは違うストーリーが織り込まれているのが魅力なのですが、今回は早くから本筋に入り、少しテイストが違うなと思っていたのですが、冒頭のマフィアの屋敷に潜入していたのは、マッコールさんが住んでいたボストンの恐らくご近所さんのレンガ職人さんのお金を取り戻す為で、弱き者を救うシリーズ恒例のサイドストーリーがここで明らかに。
そして、マイボディーガード以来の共演となるダコタ・ファニング演じるCIAの捜査官(マッコールさんから通報を受けた時も捜査官だった？)コリンズが前作で殺されてしまった友人のスーザンの娘さんだった事。形見の手帳を受け取った瞬間、涙が…
そして、遂に自ら手にした銃で相手を倒します。
「君は善人か悪人か」と聞かれ「分からない」と答え、冒頭の屋敷から出てきた所にいた少年に撃たれてしまうのも、善人の証拠だと思います。
イタリアの小さな街での、人の暖かさを実感しその街を守り安住の地を見付けたマッコールさん。ゆっくり休んで下さい。
お疲れ様でした。
