◆あらすじ◆
元特殊工作員のロバート・マッコール（デンゼル・ワシントン）はシチリア島のワイナリーを装ったマフィアの住処を襲撃し、仕事を終えるが、負傷して意識を失う。アルタモンテの町の住人に救われたマッコールはその町を気に入り、滞在を続ける。しかし、マフィアのビンセントとマルコの兄弟が町の平穏を脅かしたことにより、マッコールは再び仕事を開始する。
◆感想◆
「イコライザー」シリーズ第3作ですが、本編のみでも充分楽しめると思います（勿論前作まで観ていればより楽しめます）。
ロバート・マッコールという男の悪に対する容赦のなさが魅力の作品となっており、本作も彼の仕事っぷりがとてつもなくカッコ良いです。ここで「善悪の判断は誰が？」とか「悪党にも人権が」とか野暮なことは言いっこなしです。この作品を観るときはモラルなんて捨てましょう。悪党に情けは無用のマッコール劇場は最高です。
ストーリー開幕からマッコールの高速の戦闘アクションが凄まじく、再生速度を落として見てもその無駄のない動きに見惚れてしまいました。
そこから負傷し、アルタモンテの町での憩いの時間が続きます。この点、少し長いかなと思いながらも、その中に悪党たちの暗躍を挟むことによってヘイトもしっかり集めていて、後半での解放を感じさせてくれました。
それと同時にマッコールがCIAのエマ・コリンズ（ダコタ・ファニング）に通報して最初に襲撃したワイナリーのストーリーも進んでいきます。町単位のミニマムなストーリーとともに国レベルの大きなスケールのストーリーを並行して紡がれていて良い構成だと思いました。
ストーリー後半からラストにかけては何も言うことはないです。文句なしのマッコール劇場が開幕し、期待以上の解放感を与えてくれました。
これがラストなんてとても寂しいです。私はこのシリーズが大好きです。
鑑賞日：2024年2月27日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
