noa

GOのnoaのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
4.0
「肌の色が緑色だったらどんなに良かったと思うことか」
「名前なんて何だっていいんだよ。マムシでもサソリでも。エイリアンでもいいよ。俺は俺なんだよ。俺は俺であることすら捨ててやる。」

18年前の映画、窪塚洋介なんてまだ高校生の役、それなのに日本に居ても環境はあまり変わってない、寧ろ益々酷くなっていないか?在日は在日というレッテルを貼られたまま。

「名前って何?バラと呼んでいる花を別の名前にしても美しい香りはそのまま」

同じ境遇の女の子を助けて死んだ友人、ジョンイルのシェイクスピアの本。名前なんてなんでもいい、柴咲コウ演じる桜井椿も言ってたっけな。けど本当にそうなのか?そんなに簡単な話ではない。国籍で縛られ、名前で縛られる。世の中は18年でそこまで変わっていないし、今後も在日韓国人の課題は難しい。この映画はただの "これは僕の、恋愛に関する物語だ" という物語ではない、現実に起きているもっと難しい話なのだ。
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