えいこ

GOのえいこのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
5.0
演技、脚本、音楽、最高!
そして、若い窪塚洋介の粗暴さと繊細さの共存する表情が素晴らしい。
重いテーマを扱いながら、恋愛や友情や家族のあり様をからめ、涙あり笑いありで最後まで疾走するのは、やはりクドカンの脚本の力か。細部のクドカンらしさは大好き。
知らずにいた朝鮮学校の様子や国籍、指紋押捺など、生活の一部として描かれることで、より考えさせられた。無意識の差別意識に気づくのは難しい。そこから抜け出すのはもっと難しい。その中でもがく杉原。ジョンイルの健やかさと勇気は哀しいけど救い。
山崎努と大竹しのぶの両親もさすがの安定感。拳のぶつかり合いと台詞にやられる。

随分前の公開だけど、久しぶりに大好きな作品に出会えました。
えいこ

えいこ