たちくるみ

GOのたちくるみのレビュー・感想・評価

GO(2001年製作の映画)
5.0

邦画のなかでもベスト5には入る好きな作品。

いまも続く差別の問題と、その壁に対して
荒々しくもまっすぐもがく青春の描き方が素晴らしい。

金城一紀の原作と宮藤官九郎のユーモアセンス溢れる脚本、そこに行定勲監督のバイオレンスで疾走感のある映像、時系列の組み立て方、豪華な俳優部、、、これは日本アカデミー賞を獲るべくしてとった作品だと感じました。

この頃の窪塚洋介が最高に好き。
唯一無二な存在感で自然と惹き込まれてしまう魅力があります。独特で自然体、かつユーモラスな表現から凛々しい青年へと状況に合わせて切り替わっていく幅のある芝居もこの作品がここまでの評価につながった所以だと思います。

そんな勢いのある俳優に山崎努や大竹しのぶ柴咲コウをはじめ大杉漣や新井浩文などの実力派の役者との掛け合わせなんていいに決まってます。

中でも萩原聖人扮する交番勤務の警官とのシーンがすきだったなあ〜。「いっそ肌が緑だったらいいいのに」という台詞がずっと忘れられない。

オープニングの躍動感も大好きだしラストの校庭でのシーンもたまりません。

何度もみたくなるいい作品です。
たちくるみ

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