てつこてつ

パリは霧にぬれてのてつこてつのレビュー・感想・評価

パリは霧にぬれて(1971年製作の映画)
3.0
これは子供の頃からずっと気になっていた作品。

叔父に買ってもらった洋画チラシのムック本で、パリの雨上がりの街並みの雑踏に一人佇むフェイ・ダナウェイの姿と、何と言っても、この詩的なタイトルで子供心をわしづかみされた。

U-NEXTで配信されているのを知り、やっと鑑賞。監督が「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン、主役が個人的には70年代を代表する演技派女優の代表格フェイ・ダナウェイ(もう一人はジェーン・フォンダかな)ってこともあり期待大。

パリの街の雰囲気、ルネ・クレマン監督作品らしいソフトフォーカスな映像、ムーディーな音楽、フェイ・ダナウェイの流石の演技は良かったけど、昨今のサスペンス映画の秀作を見て目が肥えてしまっていると、ちとダルいかも。話の展開が、やや遅いし、ちょっと雰囲気映画の体。

例のチラシのシーンなんて登場しないし・・。

「太陽がいっぱい」と比較してしまうと、どうしても印象には残りづらいかな。

夫役のフランク・ランジェラは、後にイケメンのドラキュラ役で一躍時代の寵児になったのも懐かしいなあ。
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