ヴレア

劇場版モノノ怪 唐傘のヴレアのネタバレレビュー・内容・結末

劇場版モノノ怪 唐傘(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

テレビアニメ版に比べるとストーリーは大分分かりやすくなっていたんじゃないかと思う。もうちょっとジメジメした得体のしれない恐怖みたいなのが持ち味だったと思うんだけど、今回ホラー感はそこまで感じなくて、大奥を舞台とした2人の女性の成長譚として実にオーソドックスである。そこで遭遇するモノノ怪の存在はある意味想定内でもあり、そこまで意外性のある内容では無かったかなと。
薬売りのターンになった瞬間勝負が決まるというか、もうお約束みたいな展開なのね。退魔の剣を抜いたら勝つみたいな。もう水戸黄門レベル。なので、そこではもうひたすら薬売りの格好良さを味わう事に集中出来るので、とにかく酔いしれる事が出来るのだ。

全体的に映像と音響の凄さはあまりにもレベルが高く大満足だった。
カット数の増加と3DCGを取り入れた背景美術。
芸術性溢れる豪華絢爛な様式美。
キャラクターの激しいアクション。
そして、特に音にこだわりの無い普通の劇場で見たにもかかわらず、そこはかとなく感じられる音の迫力。
それらがシネスコの画面いっぱいに展開され、とにかく満足度が高い体験だった。
これは絶対に劇場で観ないと損をするレベルの作品だった。
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