抹茶マラカス

ガール・イン・ザ・ピクチャー:写真はその闇を語るの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

3.8
女性のひき逃げ死体、そして時が経っての息子の誘拐。2つの事件と夫と言い張る人物の正体に身震いを隠せない。
1人の女性が尊厳も自由も存在も奪われて、それが回復されるまでを切り取りきった。その意味で間違いなく意味のある作品に仕上がっている。リアルタイム形式に語らせることでこの人はいったい誰なのかというサスペンスと、終わってみれば凡庸でしかない犯罪の顛末よりも深い加害性が際立つ