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夜、鳥たちが啼くのmckeeのレビュー・感想・評価

夜、鳥たちが啼く(2022年製作の映画)
2.9
なるほどエロの描写は特筆もので汚さとキレイが同居するリアリティーは見事、それに十分応える松本まりかも素晴らしい。中盤、変な鳥が鳴いた直後の彼女の啼き顔は、タイトルを象徴するような笑い顔で、ぞっとするほどの怖さと迫力があった。ラストの静かな「だるまさんころんだ」も良かったがその他はなんとも微妙。子どもを絡めた昼の描写ではよく見る普通の松本まりかになっていた。それが夜の啼きを際立たせるという面はあったが。
ストーリー性を求める作品ではないとは思うが、それにしてもそれぞれのカップルのエピソードは陳腐で雑、それ要らんよねと思わせるシーンも多かった。窓越しのアングルに何か意味があるのかな?と序盤数回思ったが、それも思い過ごしだったようで色々余分。野球などのキーワードも取って付けたようで、構成の稚拙さを感じざるを得なかった。
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