『マレーナ』た『思いでの夏』のように年上の女性に恋をした少年の淡い恋物語を描いた青春映画かと思ったが意表を付く展開に驚かされたドラマだった。
主人公の少年は母親の友人の家に遊びにいき、そこで母親の友人の娘のクロエに恋をするこの映画は、思春期特有の心情が描かれており、あの時の気持ちを思い出させてくれるのだが、この映画には『バービー』のように「死」について考える場面があり、それまでの青春映画とは一線を画す展開で驚かされた。
私も先日、死について考える機会があったので、奇妙な偶然が妙ではあった。
主人公たちが遊ぶ湖に現れるという「幽霊」への言及もあり、登場人物たちの死生観が伝わる。
スタンダードサイズの画面も美しい。
