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レジェンド&バタフライのIKUZAGIEのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
1.8
てっきり歴史映画が観れると思ったら、まさかの「歴史ifもの」でした。いちおう歴史をなぞってはいますが、ちゃんとした織田信長を観たい方は鑑賞を見送ったほうが良いかと。個人的には、映画開始5〜10分で「間違えた!」と思いました。服屋で「これ試着していいですか?」と店員に訊ねたら「婦人用ですが、大丈夫ですか?」と言われるくらい間違えました。他の映画で例えるなら、ふざけない「新解釈・三國志」といったところでしょうか。正直、漫画かラノベのような感じで、信長と帰蝶の恋愛物語としても、「へ?」となることが多く、感動もなければ感情移入もなかったです。(結構ボロクソですいません…)
信長を題材にした歴史小説は何冊か読んだ覚えがありまして、たしか信長が濃姫こと帰蝶を娶る時、帰蝶の父・斎藤道三は「もし信長がまことのうつけなら、この短刀で刺してしまえ」と短刀を帰蝶に渡し、後日美濃に帰った帰蝶は「信長様はうつけではござりませんでした。近いうちに頂いた短刀で父上を刺すことになるかもしれませぬ」と道三に返答した的な逸話がなかったでしたっけ?とか色々考えながら観てたら、なんともヘンテコなパラレルワールドを観てる気がして、「信長じゃ!」言われても信長風キムタクにしか見えなかったです…。もう一人の主役、利発で男勝りな帰蝶を演じた綾瀬はるかは、なんか、すこぶる綾瀬はるかでした。お二人のファンであれば良い映画なのでしょうけど、まあ正直しんどかったです。あ、あと、斎藤道三役の北大路欣也はふりかけ程度の味わいでした。
安土城の外観や、岐阜城の回廊なんかは結構良かったです。配信されたら、その部分だけは見直したい。あとは、甲冑含め、衣装も良かった。ぐらいかなあ。あ、でも眠くはならなかったので、そこまで退屈では無かったです!(ひどいこといっぱい言ってすいません…。いちおーもっかい謝っておく)
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