あまのうずめ

レジェンド&バタフライのあまのうずめのレビュー・感想・評価

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)
2.0
天文18年(1549)、尾張那古野城で織田信長はヘアメイクと衣装決めをし、濃姫の輿入れを待っていた。父信秀は美濃を抑えるため斉藤道三の娘との婚儀を取り決めたのだった。祝言で二人は目を合わせなかったが、初夜で二人は激しいケンカとなる。


▶︎大友啓史監督が木村拓哉と綾瀬はるかを主演に撮った信秀と帰蝶の物語。時代劇を舞台にしたファンタジー的内容だった。

信長と言えば延暦寺焼き討ちと本能寺の変と言わんばかりの内容で、二人の物語だと分かっていても、他の一切を無視しているのは些か気になる。戦国時代の転換点桶狭間にしても、市と言わず妹と言ったりと全てが雑な上、何ですかあの幻影。監督のファンタジーが過ぎるのは大河『龍馬伝』の時と同じで、ちょっぴりの史実をミスリードし、ビッグネームを持ってくることでエンタメに変換してる。

信長と帰蝶のラブストーリーにしても内容が薄く、何を見せられているのか分からない上に、尺がやたらと長すぎた。
東映70周年記念作としても最早.....。

ただ日本史苦手な人にも役名併記な点は良かったと思うし、時代劇は残って欲しいと願っているので、この内容でも意義があったと思った。