ちゃみろー

追想のちゃみろーのレビュー・感想・評価

追想(1975年製作の映画)
4.1
第二次大戦末期、温厚な医師が、自分の古城に疎開させた妻子をナチに惨殺されたことを知り、狼藉された城の中で復讐を果たしていく戦争映画。ブチ切れたフィリップ・ノワレが教会のキリスト像とマリア像をぶっ壊す仰天展開。復讐劇の合間に挟まれる美しすぎる妻の面影が、凄惨な最後との激しいギャップとなり、もう本当に、許せねぇ…許せねぇ~!!!と見ている方は目の前が真っ暗になり大憤慨するのだが、当の本人は完全にいっちゃってて、やけに冷静沈着なのが怖い。この辺はビジランテ物が好きであればたまらないテイスト。また、ロベール・アンリコらしい、胸キュンで小粋な音楽が、重すぎる展開の中でキラキラと鳴って切ない余韻になっている。
2018.3.25 シネフィルWOWOW(録画)(字幕)
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