チッコーネ

空気殺人~TOXIC~のチッコーネのレビュー・感想・評価

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)
2.7
クライマックスは怒涛の展開だが「この手法、イ・ビョンホン主演の『●●』で…」という既視感あり(そして恐らく、劇映画用のフィクション演出)。
また冒頭で役者たちがみせる予定調和的な演技は、商業邦画のわざとらしさと親和性が高く、背中がゾワゾワ。
終盤の公聴会場面もワーギャー演技の連発で、どうもシラケる。

とは言え「実在事件を映画化する」という韓国映画の勇猛果敢、そして社会的意義は、本作でも健在。
大企業や政治が絡む事件はほとんど映画化されない『事なかれ』の日本と比べ、韓国の風通しは格段に良いことを、当然評価すべき。