ぺんじん

空気殺人~TOXIC~のぺんじんのレビュー・感想・評価

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)
4.2
2001年から10年間に多数の被害者を出した、「加湿器殺人事件」を題材にした本作。最近だと『ダーク・ウォーターズ』が描いたような、市民団体vs大企業の裁判の顛末がメインになっている。
かなり大企業側の人物が分かりやすく悪役として描かれているので、エンターテイメント感は強め。ここら辺の分かりやすい感じが好き嫌いは分かれるところだとは思うけど、ストーリーの転換でハッとさせられるような演出が入ってきているのが韓国映画の底力を感じさせる。非常に良く出来た『世界仰天ニュース』という感じ。
最後の展開はちょっと演出し過ぎなような気もするけど、個人的な戦いに終わらず、デモを最後に持ってくるのは韓国の市民運動の強さが。それにしても酷い事件だな…韓国は大企業の力が強いから、不祥事は隠蔽されやすいのかな。
「ミナマタ」から始まる、大企業の犯罪と市民との戦い。死者266人、これは酷過ぎる…
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