映画人間

金の国 水の国の映画人間のレビュー・感想・評価

金の国 水の国(2023年製作の映画)
3.5
シリアスさもコメディさも、どちらも中途半端な印象に感じた。主人公の青年は何故頭が良いかも説明が無いし、もう一人の主人公である女性が自分の体型にコンプレックスがある事に対する葛藤も描き方が薄いと感じた。せっかく世界観は魅力的で、今の世の中にも通じるような内容であるが、いかんせんご都合主義に物事が運ぶし、終盤以降は急展開で気持ちが追いつかなかった。原作モノだから仕方が無いが、もっと違う展開で”平和”について繋がることもできたと思う。あとは王様や右大臣らの敵キャラがアホ過ぎて、もう少し彼の正義のようなものがあれば、単純な勧善懲悪な構成にならずに良かったと思う。ビジュアルは子供向けで中身は大人っぽく作っているが、正直内容も子供向けでしか無いように感じた。そして、あのポスタービジュアルや予告編では残念ながら子供は動かないと思う。
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