文学少女短編の3作目。個人的には一番楽しめたかな。
コノハが好きな同級生コトブキナナセを取り扱った話。ライオンヘアの背の高い女子。美人で男子の人気が高いとのことだが、内面は凄いウブで、好きなコノハに本心とは別につい邪険に扱ってしまう。典型的なツンデレ少女だ。
そんなナナセに対して親友の森が一生懸命バックアップをしてくれる。
この辺はベタな恋愛劇に加え、ベタな少女漫画的ギャグが繰り返される。テンポが良くてとても楽しい。絵柄もシリーズ通して一番安定している気がする。
親友の森ちゃんも健気で頼もしいし、ナナセの不器用な恋愛劇も微笑ましい。ベタな少女漫画ッぽさが何より魅力的だ。
コノハ君は邪険にされても厭な顔一つせず。夕日の公演で2人で野良の子犬を可愛がるという、最早ベタを通り越した展開。しかも入院中のナナセへのお見舞いに野良犬を連れてきちゃうという暴挙。
最も王道的な少女漫画の具現化。だが負けヒロインなんだよなー。