犯人です

バーバリアンの犯人ですのネタバレレビュー・内容・結末

バーバリアン(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
そこは、絶対に選んではいけない宿〈ホーム〉だった—— 仕事の面接のため、デトロイトを訪れたテス。深夜に宿泊のために借りたバーバリー通りにある家に到着するが、ダブルブッキングにより、すでに見知らぬ男キースが滞在していた。嵐の中、行く当てがなかったテスは、彼とともにそこに宿泊することを決意。その夜、自分の部屋で眠っていたテスは、部屋のドアが開けられ、家中を動き回る大きな音で目がさめる。翌日、地下室にトイレットペーパーを探しに下りたテスは、誤って鍵をして閉じ込められる。そこで、謎の扉を見つけるのだが…。(公式サイト参照)

『良い点』
・予想の斜め上をいく民泊ホラー
・メッセージ性が見え隠れする

『悪い点』
特になし

(感想)
ここ最近、話題に上がるホラー映画といえばこの作品「バーバリアン」
正直、バーバリアンといえば遊戯王カードを思い浮かべるのですが和訳は「野蛮人」らしいです。
野蛮人と民泊がどうリンクするのか気になる所‼︎
アメリカでは興行収入1,000万ドル以上の大ヒット‼️
海外の批評サイトもホラー映画にしては珍しく好評のようです。
個人的にも結構好みの映画でした👍👍

——— 民泊ホラー ———
Airbnbで予約した民家にダブルブッキングしてしまった2人が謎の不気味な地下室を見つけるのだが…といった興味をそそられる流れ。
物語自体も二転三転して中々楽しめました‼︎
民泊する民家が舞台のホラーって中々見ないので
そこも斬新👍👍
Airbnbの家なんて借りる側は裏に何があるかなんて知らないし、工夫次第で物語が上手く広がる良い設定だなと感じました‼︎
ホラー描写も中々怖く、何度かレビューで書いたことあるのですが人の裸っで恐ろしい😂
特に老体であればあるほど怖い…
最近のホラーは裸体を恐怖の対象として描くシーン多い印象ですが、今作も反映されてました‼︎
また、今作はITのペニー・ワイズ(ピエロ)役のビル・スカルスガルドが主人公とダブルブッキングしてしまった相手役。
もう、頭の中は「コイツ悪い奴もしくは鍵握ってる?」とITの影響で疑心暗鬼になります(笑)
一つ不満点を挙げるとするともうちょっと老婆の全貌を焦らして欲しかった…
エイリアンみたいに全貌を中々見せない、もしくは一瞬しか映らないのが怖いのであって、長いこと姿を見せるとこちらとしても見慣れてしまう。
コメディかな?と少し思ってしまった…
なので、中盤に見せるのではなくラストまで全貌は引っ張って欲しかった‼︎

——— メッセージ性 ———
今作はホラー映画でありながら様々なメッセージが見える作品。
男性優位社会の嫌な部分を描くシーンが多く少し胸糞悪いです。
レイプされたと告発されたAJは言いがかりだと訴えるが結局はラストシーンではクソ野郎(笑)
謎の老婆の父はもっとクソ野郎(笑)近親相姦を続けた結果の成れの果てって…
また、今作の舞台はデトロイト。
デトロイトといえば昔は自動車産業で栄えていたが現在はゴーストタウン。
昔の(男性優位社会)考え方の慣れの果てを表現するためにあえてデトロイトを舞台にしたんじゃないか?と感じました。
ラストはそんなAM男性優位の象徴とも言えるAJを綺麗さっぱり片付ける後味の良い展開で個人的に面白かったです‼︎

——— 最後に ———
去年のホラー映画の顔として個人的に「マリグナント」を推していましたが、今年のホラー映画の中で今作が一番好みでした‼️
まだ、「哭悲/THE SADNESS」や「女神の継承」など話題のホラー映画は見れていませんがおそらく今作が今年ベストホラーになると思います👍👍
ツッコミどころはあるものの話として上手くまとまっておりジェットコースターのような展開の連続で楽しめました‼️