ShiroKuro

ブロンドのShiroKuroのレビュー・感想・評価

ブロンド(2022年製作の映画)
4.5
魅力は永遠
波瀾万丈の私生活と大女優として苦悩と絶望を生きたマリリン・モンローのドキュメンタリー映画だ。幼少期のトラウマは結婚してからも続き、一番頼りにしたい人、父にも会えず、母が亡くなったことへの苦悩は計り知れないほど加速する。女性としての魅力は、純粋で個性的だったマリリンを大人が、商売人たちがセクシーアイドルとして持て遊んだことで、マリリンは欺かれ、強いたがれた感も多く、ありのままの姿を生涯魅せることが出来なかった可哀想な女性だったと感じた。多分、人生で心から幸せだと感じたことも、女性として妻としての喜びも一度もない人生だったのか、あまりにも悲しい女性だ。 だが唯一、男を虜にする女性的魅力を最大限に映し出したあの白黒写真のマリリンは、今だその永遠の魅力をそこに残しているのは素晴らしい。 (シーンの一コマで、マリリンのホクロが唇の真横にずれていたのにはびっくりです。メイクアップさん、間違えたんだね。)
ShiroKuro

ShiroKuro