全てのシーンの描き方が、アートチックなのにすごく現実的だった。CGの使い方カメラの使い方は躍動感あったり、とにかく引き込まれる。このストーリーの全部が本当なのだとしたら、マリリンモンローの人生はあまりにも残酷すぎる。なぜ彼女を救える人は誰もいなかったの。当時の業界の汚さ、女性を軽視している男たちに反吐が出る。自分たちの都合の良いように商品を作り、お金を儲けて、当の本人は抜け殻のような姿になって。会社の管理能力の無さ、サポート力の無さ。エルヴィスを見た時にも同様に思った。薬を打ってはいおしまい。酷すぎる。36歳って本当に若すぎる。彼女がなぜそこまで業界に固執していたのか分からない。ずっとずっと愛に飢えていたのかもしれない。でも、人々からもらう愛と、最愛の人からもらえる愛は違う。誰も彼女の中身を見て全て包みこんで、愛しているように見えなかった。ただの所持品、ステータスとしか思えなかった。いい人に出会って普通に結婚して子供を産みたかったんだろうな。普通の幸せが良かったんだろうな。でも後戻りできないほど、有名になりすぎてた。36歳で業界を引退して、普通に一般人として生活を送って幸せになって欲しかった。ノーマジーンの人生は生まれた時から波瀾万丈すぎる。感想をまとめると、あまりに残酷すぎる。マリリンを演じている女優さんが演技がうま過ぎて、マリリン本人に見えた喋り方、何も考えていないような、少しおバカな表情。全て。女優魂を感じた。
