りえんぬ

ブロンドのりえんぬのネタバレレビュー・内容・結末

ブロンド(2022年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

かなり過激でショッキングな作品なので、人によってはトラウマに残ってしまうシーンもありました…。本作でマリリンを演じたアナ・デ・アルマスがなぜアカデミー賞を受賞できなかったのか、疑問に思うほどの体当たり演技でした。

終始くすんだ映像でドキュメンタリーのように描かれ、太陽の光さえも輝いて見えない。マリリンの心を反映しているかのようです。それに反してマリリンは笑顔を絶やさない。泣いている時でさえ笑顔…。心がぐちゃぐちゃになっていく様子を、アナが素晴らしく表現しています。
 
 
〜以下、ちょっとネタバレあり〜
作品の印象として、マリリン・モンローこと“ノーマ・ジーン”は、ひたすらに愛を求めていたように感じました。
誰かに必要とされるためにヌードになることを躊躇わず、人懐っこいことが裏目に出て利用されることもしばしば…。

ノーマにはもっと、自分を大切にすることを知ってほしかったです。誰かに愛されるためには、まずは自分を愛すること、それを教えてくれるはずの両親がいなかったことが、ノーマの人生を狂わせてしまったと感じました。

どうか全部フィクションであって欲しい、と願ってしまうマリリンの人生。Netflix限定ですが、機会があればご覧になってみてください。
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