青山

ウィジャ・シャーク2の青山のレビュー・感想・評価

ウィジャ・シャーク2(2021年製作の映画)
2.0

前作がZ級サメ映画の中では最も好きな部類の傑作だったので2も楽しみにしてたんですが、まぁ予想通りというか、それにしても想像以上にレベルダウンしてて驚きました。

前作で地獄行きになった父親アンソニーが地獄の支配者とその手下の幽霊サメと戦うお話。

冒頭からがっつりと前作のあらすじを語ってくれる親切設計で前作を観てない人でも安心して観られるようになってますが、マジで本作はゴミなので本作から観るくらいなら前作だけ観てほしい。
アンソニーを演じるジョン・ミリオーレが本作では監督・脚本も兼任して自作自演してるわけですが、そのせいなのかなんなのか映画としての出来が単純に落ちてるんすよね。
なんせカメラワークはガチで俺でも撮れそうというか俺が撮ったみたいな正面から固定カメラオンリーの単調なモノだし、ストーリーも俺が小学生の時に放課に書いて友達に見せてた漫画とそう変わらないシロモノでして。まぁ映像についてはコロナのせいでリモート撮影みたいなのしてんのもあるだろうから可哀想ではある。日本のリモート制作のドラマとかも映像の出来は散々だったし.......。

とりあえず序盤から惜しげもなくミスティックシールドを出してくれて、その後もいろんな技が観られるんだけど、それも別になぁ......。
思うに、前作は集まった若者たちが怪物から逃げ回るという正統派なホラーのプロットの中に突然、一瞬だけミスティックシールドが出てくる違和感がいわば薬味のように効いてたのであって、本作では薬味のわさびだけを皿に山盛りにして「これが好きなんでしょ?」と言って出されているような感覚なんすよね。
薬味は薬味の分を弁えて最後にピリッと効いてくれればそれで良かったものを......。
あと、変にメッセージみたいなのを入れてくるのが強烈にダサかったな......。

日本ではこれが単日1回のみとはいえ劇場公開されてU-NEXTにも来ちゃってるし、エンドロール見ても日本人がありがたがるからこんなモノが大量に生産されてしまっているのだろうという罪の意識に苛まれました。

まぁ、ふよふよ浮かんだりサメちゃんがとても可愛かったので良かったです。
青山

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