このレビューはネタバレを含みます
『It follows』『リング』とか色々と頭を過ぎる作品があるが、ものすごく丁寧に作られている。
特にカメラワークは『ミッドサマー』の上方互換で緻密。
加えて、この映画はアメリカ制作なのに、終始北欧サスペンスのような静謐さと不穏さが漂っていて上質で驚き。
ただ、それだけにこれ以上は望めないんじゃないかという限界も感じた。
というのもこういうのは未解決は未解決でもいいが、その場合、得体の知れないモヤモヤした印象を受け入れられるか、結局何？と我に帰るかの2種。
妙なクリーチャーや人間ならざるものを登場させた時、不気味さそのまま受け入れられるか、しらけるか、緊張の糸が切れて逆にウケるか…この3種になる他ないんじゃないか？
このあたりは人によりけりだろうけど、その観点からすると、この作品と『MEN』のラストが、個人的には近年の中でも頭一つ抜けてる気がする。
