Dr.コトー診療所、最初のドラマシリーズから全部見ていて大好きな作品。
メインキャストがほぼ変わらずに続投、当時子役だった剛洋役の富岡涼くんもこのためにカムバック、等々それだけで胸熱で嬉しかった。
映画も良かったけど正直大満足!とはならなかったかな…
苦難に次ぐ苦難でコトー先生が終始追い詰められていて…もう少しあやかさんや島の人々との穏やかな場面が見たかった気も。
コトー先生の病的なほどの島民への奉仕の気持ちと、みんなそれではいけないと分かっていても、結局その自己犠牲に頼るしかないところが辛い。
ドラマの時にはまだ若いころだったし先生無茶しないでね!くらいで済んでいたけど、ここまでくると痛々しさすら感じてしまう。でも先生にとってもそれが生きる意味なんだろうね。
はんと先生が言っていたことは全て正論なのに薄情者扱いされててちょっと気の毒。
地方の決して裕福ではない一般家庭から医者を目指すことの難しさ、どんどん進む離島の高齢化や人口減少、へき地医療の現実などリアルに描いている一方で、
気力と執念で無理難題を乗り越えました的な展開には少しだけ違和感だった。
ドラマに思い入れがあるが故に色々書いてしまったけど笑
とにかくこれだけの出演者が20年近くの時を経て集結できたこと、ずっと変わらない志木那島の美しく雄大な風景、そして「銀の龍の背に乗って」…沢山の奇跡の上に成り立ってる作品でした。
いやーそれにしても剛洋のエピソードは切なかった…子供の時からあんなにお医者さんになることを夢見ていたのに。不器用だけど一生懸命息子の夢が叶うよう応援していたお父さんの姿も知ってるので、余計に悲しかった。コトー先生と一緒にオペするたけひろが見たかったな。。