みっけん

チケット・トゥ・パラダイスのみっけんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

この映画の肝は、バリの美しさ、そしてジュリア・ロバーツ&ジョージ・クルーニーコンビの安心と信頼の掛け合い。細かいことに突っ込むのは野暮というもの。普段南国に興味ない身でも、バリに行ってみたいと思った。 
映画見たいけど、深刻な話を見るほどのメンタルではないときにおすすめ。

以下、心の声(ツッコミ)。
今まで周りの期待に答えて頑張ってきた子が、本当の私になれる!みたいな流れなんだけど、それまでの苦悩の掘り下げが足りなすぎてストーリーが進んでもやっぱり結婚は早まってるようにしか見えなかった。付き合って3ヶ月以内って一番盛り上がってる時期だし。それに、2ヶ月いるだけじゃまだまだ観光客気分は抜けないと思うんですよ。いくら楽園でも、地元民にとっては現実だからなぁ…。
その辺のことに聡明なキャラ設定であるリリーが気付かないというのも不自然で、性格と言動に矛盾が生じてしまっている気がした。跳ねっ返りで普段から色々やらかすキャラ設定にしたほうが、「またなんかやってるよ」と思って親が連れ戻しに行く→「 そんなに本気なの?」という話の流れにできて、もう少し話の説得力が増したんじゃないだろうか。両親の関係にトラウマ抱えてる子が逆に結婚を理想化しすぎてしまってるように見えてきて、心配。
あと、グデの家族がすんなりリリーを受け入れているのも謎。彼の両親もスピード婚で…とかだったりすればまだわかるのだが、そういう描写もない。リリーが良い子としても、ちょっと溶け込みすぎ感はある。というか、たった2ヶ月であんな立派な結婚式の準備できるのか。グデに早く結婚して欲しい周囲が手をこまねいてる感がして途中ちょっと怖かった。
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