れん

エゴイストのれんのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

愛がもたらす光と影。常に寄り添い、時に見放す神の視点が美しい瞬間も残酷な瞬間も余すところなく克明に生きる音を映し出す。鈴木亮平、宮沢氷魚に圧倒される、魅せていく演技のグラデーションが役柄に深みと厚みを重ねていく。2人だけの世界を強調していくカメラワークもその奥に広がる世界や感情の奥深さを確かな解像度を持って曖昧で不確かな愛の境界線を捉えていく。強調されるタイトルが愛の定義について新たな解釈、新たな考え方を与えてくれる。ラストカットに痺れると共に温かさが押し寄せる。
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