理か

エゴイストの理かのネタバレレビュー・内容・結末

エゴイスト(2023年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まだ帰らないで


同性愛者が暮らしにくい田舎を出て東京に。
自分と同じ仲間といきいき過ごす浩輔。
若くて美しい龍太と知り合いお互いに
好きになりつきあっていくが、
龍太の家庭事情や私生活を慮ると共に
自身の気持ちを優先したいが為に、
ある提案をする。

 二人でやれるところまでやってみよう、
          お母さんの為に。

車を龍太名義で買って言う。
休みに二人で海に行く約束をしたが。

龍太一人働いている時の映像から予感できた。

けして本来の意味のエゴイストではない。
相手やその事情も鑑みてその上で自分の思いを
のせている。
相手も喜んでいたのだから。
この世界地獄だけじゃなかったんだ、と言う
龍太の言葉。

一人残された龍太の母に自分の母を重ねて
龍太の分も親孝行しようとするが、
辛い運命が。

だけどものともせずに前向きに進む浩輔。

母を愛する人を想い今日も明るく生きる浩輔。

苦しみをも乗り越えながら日々真面目に生きる
人間の姿を描いた作品で、
いなくなった龍太の分も母も浩輔もひたすら
生きていこうとする姿に共感。

龍太にあげたブルゾンを窮屈そうに着ている
浩輔、龍太の温もりを常に纏っている。
理か

理か