似太郎

女囚さそり けもの部屋の似太郎のレビュー・感想・評価

女囚さそり けもの部屋(1973年製作の映画)
4.6
東映らしいセックス&バイオレンスの世界。私が初めて観た『女囚さそり』シリーズがこれだった。原作は篠原とおるによる劇画。タランティーノ『キル・ビル』の原点ここに在り。

ぶっきら棒でサイケなオープニングからやりたい放題で、元気モリモリ。支離滅裂なストーリー展開も許せてしまう。主演の梶芽衣子の怨念に満ちた表情が目に焼き付くハード・アクション。こういう日本的でドロドロした雰囲気はやはりクセになる。

70年代は日本映画の斜陽の年とも言われるが、物凄いテンションのアクション映画やエロス映画が大量生産されたある意味、黄金時代でもあった。

石井輝男や鈴木則文や中島貞夫、深作欣二…この頃の東映作品はみんな最高だった。こういう土着的でアクロバティックな日本映画もっと作ってよ。👊
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