今作は刃物と血がよく登場します．
2作目のメインが逃走劇だったことと比較すると，打って変わってという印象を受けます．
その点について書くと，映画の冒頭に成田三樹夫が登場し，ビックリするシーンから始まります．
そのビックリ感からして「そうそう．さそりってこういう感じ」と思いました．
さて，このシリーズはちゃんと続編になっている点が魅力です．
1作目 逃げて捕まる．2作目 逃げ切る．そして今作．
当然のことかもしれないのですが，ちゃんとやってくれるのが素敵です．
たとえば，梶芽衣子と成田三樹夫と聞くと深作欣二の「仁義なき戦い」を思い出しますが，あの作品群を続けて観ていても内容を追いづらいですよね．
広島や大阪，北九州というように舞台を転々とするためです．
その点，このシリーズは普通に観ていれば普通に分かるのがいいと思いました．
梶芽衣子の美しさは本作でも健在です．
