MasaichiYaguchi

ハンガー・ゲーム0のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)
3.7
スーザン・コリンズのベストセラー小説を映画化した「ハンガー・ゲーム」の前日譚は、ドナルド・サザーランドが演じた独裁者コリオレーナス・スノーの少年時代をドラマチックに描く。
反乱を起こした12の地区を戒める為、毎年各地区から1人ずつ選ばれた少年少女が最後の1人になるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」。
記念すべき第10回の新しい試みとして、贄の教育係に任命された18歳のスノーは、貧しい境遇から抜け出すべく優勝を目指す。
しかし彼が担当することになったのは、最も弱い第12地区出身で“歌”を唯一の武器とする少女ルーシーだった。
シリーズ第1作で主人公カットニスがプレイヤーに志願する64年前を舞台にした本作では、イギリス出身の俳優トム・ブライスが若き日のコリオレーナス・スノー役を、レイチェル・ゼグラーがルーシーを演じている。
スタッフ陣は、「ハンガー・ゲーム」シリーズのフランシス・ローレンス監督が引き続きメガホンをとり、「アサシン クリード」のマイケル・レスリーと「リトル・ミス・サンシャイン」のマイケル・アーントが脚本を担当している。
本作を観ていると、如何にしてスノーがあのような大統領になったのか、12地区でカットニスが産まれる“下地”がどう醸成されたのかが伝わってくる。