MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価

MasaichiYaguchi

MasaichiYaguchi

映画大好きオジサンです。

映画(1016)
ドラマ(2)

エリカ38(2018年製作の映画)

3.5

昨年9月に他界された樹木希林さんの初企画にして遺作となった本作は、2017年に出資法違反で逮捕された女詐欺師をモデルに、女の業や欲望を主演の浅田美代子さんの熱演によって浮き彫りにしていく。
私らの年代
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パドマーワト 女神の誕生(2018年製作の映画)

4.4

現代でも為政者の野望による「大義なき戦争」で多大の犠牲が払われているが、16世紀に生み出されて長きに亘って語り継がれてきたインド古来の伝記を、インド映画史上最大規模の製作費を投じて映画化した本作は、絢>>続きを読む

パリの家族たち(2018年製作の映画)

3.5

原題はフランスで5月の最終日曜日の「母の日」を意味するが、本作ではこの記念日を巡り、パリに住む様々な人々の群像劇を通して「母」である前に一人の女性として恋や仕事、そして家族の為に幸せを求めて奮闘する姿>>続きを読む

氷上の王、ジョン・カリー(2018年製作の映画)

3.5

新しい道を切り拓く者は周囲の軋轢の中、葛藤や孤独に苛まれ、満身創痍になりながら取り組んでいく。
1976年のインスブルック冬季オリンピックのフィギュアスケート男子シングルのゴールドメダリストにして、そ
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ベン・イズ・バック(2018年製作の映画)

3.7

「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」と言うけれど、主演のジュリア・ロバーツが、本作の監督と脚本を担当したピーター・ヘッジズの息子であるルーカス・ヘッジズと初共演した本作では、アメリカ社会を蝕む薬害依>>続きを読む

さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.8

レコード店のキャッチコピーで “NO MUSIC, NO LIFE. ”というのがあるが、「黄泉がえり」の塩田明彦監督がオリジナル脚本で、小松菜奈さん、門脇麦さんのW主演で描いた青春音楽映画は、居場所>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

4.0

五十嵐大介さんの同名コミックを「鉄コン筋クリート」のSTUDIO4℃がアニメ制作した本作ではヒロインの安海琉花に焦点を当て、彼女のひと夏の物語を通して「生命の源」である海の豊穣さを圧倒的な映像で表現し>>続きを読む

コンフィデンスマンJP(2019年製作の映画)

3.8

フジテレビの「月9」ドラマを香港を舞台にスケールアップして映画化した本作では、「愛のままならなさ」をテーマにコンゲームが二転三転し、騙し騙されながら最後に誰が笑うのか迄をスリリングでトリッキーなストー>>続きを読む

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

3.6

ハンス・ペテル・モランドが自作の「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」をリーアム・ニーソン主演でリメイクした本作は、ニーソン出演映画が持つサスペンステイストにブラックユーモアが加味されていて、本来、>>続きを読む

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.7

恋に嘘はつきものとはいえ、本作の主人公ジョスランのように引っ込みがつかない「大嘘」をついて自分で自分の首を絞めるような事態になったら大変だ。
ハンサムで裕福なジョスランは50歳になったからといって落ち
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

3.8

米国史に残る“世紀の裁判”を題材にフェリシティ・ジョーンズが若き日のルース・ベイダー・ギンズバーグ を演じた「ビリーブ 未来への大逆転」が今年公開されたが、このドキュメンタリーでは劇映画で描き切れなか>>続きを読む

初恋~お父さん、チビがいなくなりました(2018年製作の映画)

3.6

西炯子さんの人気漫画を倍賞千恵子さんと藤竜也さんのW主演で小林聖太郎監督が映画化した本作を熟年夫婦が鑑賞した場合、妻は頷きながら共感し、夫は冷や汗をかきながら苦笑いしているのではないかと思う。
結婚し
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PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.4

吉祥寺の近くに住んでいる私にとって、井の頭恩賜公園開園100周年を記念して製作された本作で登場する若者と音楽の街としての「吉祥寺」や、ハーモニカ横丁、サンロード商店街、キラリナ京王吉祥寺、コピス吉祥寺>>続きを読む

ブルー・キャット・ブルース(2019年製作の映画)

3.4

吉祥寺公園通り商店会の創立80周年を記念して公開された上映時間18分の短編映画は、私が知らない東急百貨店吉祥寺店の真向かいに建つ井の頭会館ビルに纏わる話や、そのビルの歴史から生まれた冒険活劇で一場春夢>>続きを読む

僕に、会いたかった(2019年製作の映画)

3.7

このところ幼い子供を含む死傷事故が多発していて寒々とした思いを抱いていたが、隠岐諸島を舞台に記憶喪失の主人公を巡る人々の物語は、観ている者の心に「天使のはしご」を架けて、優しさや温もりを届けて癒してく>>続きを読む

貞子(2019年製作の映画)

3.5

鈴木光司さんのミステリー・ホラー小説を原作に映画化した「リング」「リング2」から約20年振りに、中田秀夫監督が池田エライザさん主演で再びメガホンをとった本作は、同様に両作品のキャストだった佐藤仁美さん>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

中島京子さんの同名小説を中野量太監督が映画化した本作は、2025年には日本における高齢者の5人に1人がなると言われる「認知症」を題材に、それを患う父親とその家族との7年間の物語を描く。
高齢になると物
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.9

デビッド・ボウイ、ビョーク、レディー・ガガ、リアーナ等のアーティストを顧客に持ち、ブリティッシュ・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを4度受賞しているイギリスを代表するファッションデザイナー、アレキサンダー>>続きを読む

居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.9

佐伯泰英さんの人気時代劇小説を松坂桃李さん主演で本木克英監督が映画化した本作は、日本映画が連綿と受け継いできた時代劇の醍醐味、切れの良い殺陣、江戸情趣溢れる下町人情、そして心に深い傷を持つ主人公・坂崎>>続きを読む

ビル・エヴァンス タイム・リメンバード(2015年製作の映画)

3.9

ジャズファンでなくても、このドキュメンタリー映画で紹介されたジャズミュージシャンや楽曲を見聞きした人は結構いると思う。
生誕90周年を記念して公開された、ジャズ史の巨人の1人にして、後のジャズメンに多
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映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.8

「月刊ガンガンJOKER」に連載中の河本ほむらさん原作、尚村透さん作画の漫画原作は、テレビアニメ化、テレビドラマ化され、遂に劇場版映画化された。
創立122周年を迎える上流階級・政財界の子女が多く通う
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.7

日本の人気キャラクターをハリウッドが実写映画化した時の違和感や不安を嬉しく裏切ってくれる本作は、ピカチュウをはじめ、コダック、フシギバナ等の愛らしさ、そしてキーキャラクターであるミュウツーの圧倒的な存>>続きを読む

カンパイ!日本酒に恋した女たち(2019年製作の映画)

3.7

「ハリウッド外国人記者協会」に所属する米在住のジャーナリスト・小西未来さんが日本酒の魅力に迫ったドキュメンタリー第2弾では、かつては女人禁制だった日本酒界で活躍する女性達をクローズアップする。
登場す
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ホワイト・クロウ 伝説のダンサー(2018年製作の映画)

3.7

俳優のレイフ・ファインズが構想20年を経て、監督&出演して映画化したのは世界3大バレエ団で活躍したルドルフ・ヌレエフの半生。
タイトルの「ホワイト・クロウ〝The White Crow〟」を直訳すると
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.7

ポール・シュレイダー監督が長きに亘る構想の末に完成させた最新作は、イーサン・ホーク主演による「タクシードライバー」を彷彿させる物語。
原題〝First Reformed〟は主人公トラーが牧師をしている
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.9

30年以上の時を経て、日本の年号が変わるタイミングで劇場初公開されたサイコロジカル・サスペンスのこの傑作は、登場する車やファッション、建物は時代を感じさせるが、描かれた人間の闇や業は現代においても古び>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.8

劇中の台詞ではないが、思わず「3000回愛している!」言ってしまいたくなる。
この映画が初めての「アベンジャーズ」の人でも充分心に響くものはあると思うが、シリーズは元より「マーベル・シネマティック・ユ
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.9

在日米軍施設の約70%が沖縄に集中していて、そのことによる米兵の犯罪・事件・事故が社会問題になっている。
現在は普天間基地を辺野古へ移転させるかどうかで揉めているが、このように沖縄と在日米軍との間には
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空母いぶき(2019年製作の映画)

3.8

かわぐちかいじさんの人気コミックを原作にしてW主演の西島秀俊さんと佐々木蔵之介さんをはじめとした豪華キャストで若松節朗監督がスケール大きく実写映画化した本作では、何時起こってもおかしくない「今そこにあ>>続きを読む

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.4

クレール・ドゥニ監督の最新作はジャンル的にはSF作品になると思うが、内容的にはスタンリー・キューブリックやアンドレイ・タルコフスキーの作品を彷彿させるような哲学的要素を感じる。
この哲学的なSF作品は
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.8

角田光代さんの恋愛小説を岸井ゆきのさん主演で今泉力哉監督が映画化した本作では、ヒロインのテルコをはじめ、彼女の片思いの相手マモル、テルコの親友の葉子、そして葉子に思いを寄せるナカムラという主要登場人物>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

3.8

アメリカは「自由と平等の国」で、ジェンダーフリー化も進んでいると思っている人もいると思うが、“矯正施設”を題材に俳優のジョエル・エドガートンが監督第2作で描いた内容を観ていると、そのイメージが“幻想”>>続きを読む

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.4

ミステリーの女王アガサ・クリスティーが自ら最高傑作と公言する原作を、発表から約70年の時を経て初映画化した本作では、裸一貫から成り上がった大富豪の毒殺に伴う巨額の遺産相続を巡り、訳ありで一癖も二癖もあ>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.8

アリーチェ・ロルヴァケル監督の最新作に登場する主人公のラザロを見ていると、同名異人ではあるが聖書に出てくる「ラザロの復活」と「金持ちとラザロ」を思い出す。
映画の冒頭で登場する農園はいつの時代なのかと
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.8

ロビン・ウィリアムズが自身の主演で映画化を構想していたが叶わず、その遺志を継いでガス・ヴァン・サントが脚本を含めて監督して完成させた本作を観ていると、相田みつをさんの詩「弱きもの人間 欲ふかきものにん>>続きを読む

轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

3.4

「好事魔多し」と言うけれど、運気が巡って登り坂になったと感じた時こそ気を引き締めるべきなのかもしれない。
俳優・水谷豊さんの長編映画監督第2作は、監督自身による完全オリジナルの脚本で、正に「好事魔多し
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