MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価

MasaichiYaguchi

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映画大好きオジサンです。

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.0

日本でここ10年間で大きな被害をもたらした自然災害は、2011年の東日本大震災、同年の台風12号による被害、2014年の広島市土砂災害、同年の御嶽山噴火、2016年の熊本地震と枚挙にいとまがない。
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.6

「猫に九生あり」という諺があるが、本作の主人公の少年ルイは、生後16週間目をはじめとして9歳の誕生日を迎えるまで毎年死に掛けている。
そして遂に9歳の誕生日に崖から転落してしまったルイは、命は取り留め
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.9

最果タヒさんの同名詩集を基に石橋静河さんと池松壮亮さんのダブル主演で映画化した本作は、渋谷と新宿という東京を代表する繁華街を主舞台に、現代社会を覆う閉塞感や諦念の中で葛藤し、もがいていく若者たちの姿を>>続きを読む

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.0

東野圭吾さんの「加賀恭一郎シリーズ」第10作の映画化にして、その加賀を演じてきた阿部寛さんの「新参者」シリーズの完結編である本作は、有終の美を飾るかのように総決算的な内容になっている。
それは加賀自身
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アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)

3.6

「ネオン・デーモン」「夜に生きる」「20センチュリー・ウーマン」「パーティで女の子に話しかけるには」、そして「The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ」の公開が間近に迫っているという、出演作>>続きを読む

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!(2017年製作の映画)

3.4

年の始めは、小難しいこと抜きにして頭を空っぽにして観れる映画を欲っする時があるが、その点において本作は最適かもしれない。
1995年の紛争末期のサラエボを舞台にしているが、サラエボ紛争をモチーフにした
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.9

「事実は小説よりも奇なり」と言うけれど、95%の視力を失いながらも5つ星ホテルで働きたいという夢に挑戦した青年の実話を基に映画化した本作を観ていると、身体にハンデを持つ人と健常者との在り方を考えてしま>>続きを読む

星めぐりの町(2017年製作の映画)

3.5

俳優として映画やテレビドラマで50年以上活躍している小林稔侍さんの映画初主演作には日本から失われつつあるものが色々登場する。
それは主人公・島田勇作が住む家の囲炉裏や竃や床の間であったり、彼の生業であ
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

「ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーテイ」のキャサリン・ビグロー監督の最新作は、1967年に発生したデトロイト暴動を実話ベースで描いていく。
本作を観ると、改めて「自由・平等・民主主義の国、アメリ
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

4.1

近年、北アフリカや中東から地中海を漁船等に乗って欧州に渡る難民が急増してEUで政治問題化している。
この作品の舞台になっているドイツでも、予算や人手が圧倒的に不足していて難民の受け入れ態勢の整備に四苦
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羊の木(2018年製作の映画)

4.0

2014年文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞の山上たつひこ原作、いがらしみきお作画の同名コミックを「紙の月」の吉田大八監督が錦戸亮さんを主演で映画化した本作は、罪と贖い、性善説と性悪説を、伝承と>>続きを読む

MASTER マスター(2016年製作の映画)

3.7

韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件の「チョ・ヒパル詐欺事件」を題材に、主犯格をモデルにしたチン・ヒョンビルをイ・ビョンホン、その側近で天才ハッカーのパク・ジャングンをキム・ウビン、そしてこの巨額詐>>続きを読む

西遊記 ヒーロー・イズ・バック(2015年製作の映画)

3.6

中国で2015年に公開され、アニメーション映画として大ヒットして日本円で約192億円の興行成績を打ち立てた本作で描かれるのは孫悟空と少年の友情物語。
妖怪達に襲われた女の赤ちゃんを守ろうと五行山に迷い
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.5

演技巧者な中井貴一さんと佐々木蔵之介さんがW主演で「百円の恋」の武正晴さんが監督した本作は、“獺と古狸”が騙し合いを繰り広げるコメディ映画。
本作で騙し合いのモチーフになるのが「幻の利休の茶碗」なのだ
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カンフー・ヨガ(2017年製作の映画)

3.3

年の瀬を迎え、各映画会社共に年末年始作品を打ち出しているが、老若男女を問わず楽しめるエンターテインメント性に富んだ、俗に言う“お正月映画”らしい作品が近年少なくなってきたような気がする。
小難しい事を
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MR.LONG/ミスター・ロン(2017年製作の映画)

3.8

台湾の人気実力派俳優であるチャン・チェン主演で、SABU監督が脚本も手掛けた本作を観ていると、「袖振り合うも他生の縁」という諺を思い出す。
台湾の殺し屋ロンは依頼された東京での暗殺任務に失敗し、逃げ落
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レディ・ガイ(2016年製作の映画)

2.5

ポスターやチラシの雰囲気、そこに踊る煽り文句といい、B級テイスト全開な本作だが、その奇抜な設定やエロを含んだ刺激的なシーンが多いという点でカルト映画にカテゴライズしても良いと思う。
「ストリート・オブ
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永遠のジャンゴ(2017年製作の映画)

3.6

ナチスの人種差別政策で犠牲になったのはユダヤ人だけでなく、有色人種、共産主義者や同性愛者、そして本作で描かれたジプシー(ロマの民)たち。
私は本作で初めてジャンゴ・ラインハルトを知ったが、彼はジプシー
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.3

モフモフな愛されクマキャラのパディントンが魅力を増して帰って来た。
映画のモフモフな愛されクマキャラといえば「テッド」もいるが、リアルクマのパディントンに対し、テッドは命が宿ったテディベアであり、同じ
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.0

スパイ物映画というと、トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズや、ダニエル・クレイグ主演の「007」シリーズを思い浮かべる人が多いと思うが、前作やその続編である本作は、そのどちらのシ>>続きを読む

婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0

年末の慌しさで刺々しくなっている時にこのような作品を観ると、気持ちが静かに落ち着いてくる。
フランソワ・オゾン監督がモウリス・ロスタンの戯曲を翻案して映画化した本作では、第一次世界大戦の傷跡が残る19
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劇場版 マジンガーZ / INFINITY(2017年製作の映画)

3.4

「空にそびえる くろがねの城 スーパーロボット マジンガーZ」という水木一郎さんによるオープニングテーマを聴くと、一気に少年時代に戻ってしまう。
この「マジンガーZ」の劇場アニメは、私がリアルタイムで
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.0

「スター・ウォーズ」の10年振りの最新作として登場した「スター・ウォーズ フォースの覚醒」は、ハン・ソロ役でハリソン・フォードが、本作にも引き続き出演しているが、突然死でファンにショックを与えたレイア>>続きを読む

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.3

洋画の原題を邦題にする場合、本来の意味とかけ離れたものになる時があるが、この作品の邦題は映画の内容を理解した上での秀逸な“意訳”になっていると思う。
原題“Denial”の直訳は「否定」、邦題はこれに
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伊藤くん A to E(2017年製作の映画)

2.9

柚木麻子さんの同名恋愛小説は、既に今夏テレビドラマ化されて放映されたが、本作はそれを映画化したもの。
キャストはテレビドラマ版を続投する形で、顔は良いが自意識過剰で無神経な「痛男」の伊藤誠二郎役の岡田
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未成年だけどコドモじゃない(2017年製作の映画)

3.4

水波風南さんの同名コミックを中島健人さん、平祐奈さん、知念侑李さんの主演で実写映画化した本作は、いきなりメルヘンチックに幕開けするので一瞬呆気にとられる。
このメルヘンが本作の基調になっていて、少女漫
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終わった人(2018年製作の映画)

3.4

脚本家・内館牧子さんの同名小説を「リング」の中田秀夫監督が、舘ひろしさんと黒木瞳さんのW主演で映画化した本作を観ていると、とても他人事とは思えない。
大手銀行の出世コースから外れ、子会社に出向されたま
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

3.8

「ALWAYS三丁目の夕日」の山崎貴監督とスタッフが再結集して西岸良平さんのもう一つの代表作であるベストセラーコミックを、堺雅人さんと高畑充希さんW主演で実写映画化した本作は、木枯らしで凍てついた身体>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.7

アガサ・クリスティの代表作の一つであるミステリー小説をケネス・ブラナーが製作・監督・主演した本作は、今の時代に合うようにアップデートしたものになっている。
原作小説は過去にテレビドラマを含め映像化され
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わたしは、幸福(フェリシテ)(2017年製作の映画)

3.4

タイトルに反してヒロインのフェリシテはちっとも幸せそうに見えない。
コンゴの首都キンシャサを舞台に、場末のバーで歌いながら一人息子を育てているシングルマザーのフェリシテは、ある日その大切な息子が交通事
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.3

綿矢りささんの同名小説を大九明子監督が映画化した本作では、意外にも映画初主演の松岡茉優さんのキュートさを中心にその魅力が溢れている。
この作品は一人の女性が二人の男性と繰り広げるラブコメディではあるが
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女の一生(2016年製作の映画)

4.0

ギイ・ド・モーパッサンの名作を「母の身終い」「ティエリー・トグルドーの憂欝」のステファヌ・ブリゼ監督が映画化した本作を観ていると、「人生いろいろ」という演歌を思い出してしまう。
原作小説は学生時代に読
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希望のかなた(2017年製作の映画)

4.3

第67回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞したフィンランドのアキ・カウリスマキ監督の最新作は、前作「ル・アーヴルの靴みがき」に続いて難民問題をテーマにしている。
この作品では、“新天地”で人生
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.0

今年、クリストファー・ノーラン監督が初めて実話をもとに描いた戦争映画「ダンケルク」が公開されて話題になったが、本作も「ダンケルクの戦い」を取り上げているが、中心となるのは、この史上最大の撤退作戦を題材>>続きを読む

探偵はBARにいる3(2017年製作の映画)

3.8

あの探偵と高田の名コンビが久し振りに帰って来た。
東直己さんの「ススキノ探偵シリーズ」を大泉洋さんと松田龍平さんの共演で映画化したシリーズも3作目なので、監督が橋本一さんから吉田照幸さんに代わっても、
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.9

「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、エル・ファニングとアレックス・シャープのW主演でニール・ゲイマンの自伝的短編小説を映画化した本作は、モチーフになっている>>続きを読む

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