MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価

MasaichiYaguchi

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映画大好きオジサンです。

映画(872)
ドラマ(0)

私は、マリア・カラス(2017年製作の映画)

3.6

没後40年を経ても、オペラ歌手として語り草となっているマリア・カラスは、その人生が燦然と輝く栄光とスキャンダルで彩られているので幾度も映画化されているが、彼女自身の「言葉」と「歌」だけで構成されたこの>>続きを読む

おとなの恋は、まわり道(2018年製作の映画)

3.4

キアヌ・リーブスとウィノナ・ライダーの4度目の共演作は、個性が強いがゆえに何事も上手くいかず、傷付くのを恐れて恋愛に臆病になっている中年男女のラブストーリー。
本作は舞台劇とも言ってもいいくらい、全編
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マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.4

実話を基に描かれるロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と人気バレリーナとの禁断の恋は、当時の絢爛豪華な皇族の宮殿や劇場を舞台に、ニコライ2世をはじめとした男たちを虜にしたヒロイン・マチルダの小悪魔的な魅力>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.7

澤村伊智さんの「第22回日本ホラー大賞」の大賞受賞作を岡田准一さん主演で中島哲也監督が映画化した本作は、敢えて原作タイトルにある「ぼぎわん」を消したことが表すように禍々しい存在を前面に出さずに、監督が>>続きを読む

HOMIE KEI チカーノになった日本人(2018年製作の映画)

3.5

家庭環境に恵まれずに不良となり、やがて新宿歌舞伎町の少年ヤクザとして頭角を現し、遂にはFBIの薬物犯罪のおとり捜査でアメリカの最悪な刑務所に収監されたKEIさんの壮絶な半生を追った本作は、「事実は小説>>続きを読む

くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.3

ドイツの童話を題材にしたチャイコフスキーの代表作をディズニーが実写映画化した本作は、元となったバレエや音楽の要素を取り込み、美少女のマッケンジー・フォイをヒロインにして「アリス・イン・ワンダーランド」>>続きを読む

それだけが、僕の世界(2017年製作の映画)

3.9

主演のイ・ビョンホンがカリスマ性やオーラを封印し、かつて東洋チャンピオンだったが、今では落ちぶれた元プロボクサーの兄ジョハを、韓国映画界の若手注目株のパク・ジョンミンがサヴァン症候群ではあるが、或る天>>続きを読む

こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.9

大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞した渡辺一史さんの原作を、大泉洋さん主演で前田哲監督が映画化した本作からは、身体障害者の夢や愛、その身体障害者を支えるボランティアとの関>>続きを読む

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!(2017年製作の映画)

3.5

セルジオとセルゲイという同じ語源を持つ2人の男が、国や民族、大気圏さえも越えて友情を結んでいくのを描く本作は、独断や偏見、不寛容が横行する今の世の中で、どうすれば希望を見出すことが出来るのかを〝大人の>>続きを読む

マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.5

「嘘から出たまこと」という諺があるが、ある事情でミステリアスなレディに仕立て上げられた裕福なアメリカ人夫婦に仕えるメイドが引き起こす恋の空騒ぎは、富裕層の虚飾と傲慢を炙り出し、如何に自分らしく幸せに生>>続きを読む

メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.5

ゴシック小説の代表作である「フランケンシュタイン」が如何にして生まれたのかを、小説に登場する怪物同様に悲劇や絶望、偏見に彩られた原作者の女性作家メアリー・シェリーの波瀾万丈な半生を通して描かれる愛や創>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.9

何度もリメイクされてきた「スター誕生」だが、レディー・ガガが映画初主演し、当初クリント・イーストウッドが企画していたものを引き継ぐかたちでブラッドリー・クーパーが初監督して同時に主演した本作は、この2>>続きを読む

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

3.9

容姿にコンプレックスを持ち、引っ込み思案のヒロイン・レネーがある切っ掛けで超ポジティブになって、笑いを引き起こしながら〝怪〟進撃するのを描く本作は、何時迄も下を向いてばかりでは人生は開かれないことをハ>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.1

実話を元に映画化した本作に登場するスーパーヒーローは、スーパーマンやスパイダーマンのように異星人や怪物等のヴィランを倒さない、彼が戦うのは古くから罷り通ってきた悪しき慣習。
その慣習で〝日陰者〟のよう
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ガールズ&パンツァー 劇場版(2015年製作の映画)

3.9

2012〜13年にかけてテレビ放映されたアニメーションを完全新作で制作した劇場版には「戦車道は人生の大切なすべての事が詰まってるんだよ」という継続高校のミカの名台詞が出てくるが、この言葉が表すように登>>続きを読む

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

3.6

フランス・ブルゴーニュ地方のワインというと、先日解禁されたボジョレーヌーヴォーが話題だが、この地にはピノ・ノワール、シャルドネという赤ワイン、白ワイン共に傑出したレベルのものがあって「ワインの王」と呼>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.8

魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描く第二弾はホグワーツやダンブルドア先生も登場して、より「ハリー・ポッター」の世界観が色濃くなる。
そこでは二つの対立軸が浮き彫りにされる。
それはニュート
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

3.8

「食べることはエロティック!」と言う人がいるが、この映画には様々なスイーツ、クッキーやケーキ、パイが出て来て、それらを美味しそうに食べている登場人物達を見ていると、思わずその言葉に頷きたくなる。
イス
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オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年製作の映画)

3.6

小森陽一さんの小説「オズの世界」を波瑠さんと西島秀俊さんの共演で映画化した本作は、仕事の意義ややりがいとは、自分が歩んできた人生や、これからどう生きたら良いのか等、悩み惑って〝迷子〟になってしまった人>>続きを読む

母さんがどんなに僕を嫌いでも(2018年製作の映画)

4.0

歌川たいじさんの同名コミックエッセイを太賀さんと吉田羊さん共演で映画化した本作は、深刻な社会問題化した児童虐待をモチーフに、愛憎相半ばするいびつな母子の人生の歩みを、無償の愛や熱い友情、そして母性に彩>>続きを読む

赤毛のアン 卒業(2017年製作の映画)

3.5

L・M・モンゴメリーの児童文学の名作を母国カナダのテレビ局が3部作で実写化した第3部では、タイトルに「卒業」が付いているように、アンが学校を卒業すると共に掛け替えのない人の喪失によって少女時代にも訣別>>続きを読む

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

2016年に公開された「ボーダーライン」の続編となる本作では、前作の主演のエミリー・ブラントはいないものの、主要キャストのベニチオ・デルトロ、ジョシュ・ブロリーンが続投、スタッフの方も監督がドゥニ・ヴ>>続きを読む

ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲(2018年製作の映画)

3.6

7年振りの「ジョニー・イングリッシュ」シリーズ3作目は「007」ネタのパロディをてんこ盛りにして、時代遅れの〝変なおじさん〟スパイとイケメン・ハッカーとの対決を笑い一杯に展開していく。
この映画を観て
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ドラゴンボール超 ブロリー(2018年製作の映画)

4.3

先日「(大迫)半端ないって」が流行語大賞候補30語に選出されたが、鳥山明さん原作の大人気アニメ「ドラゴンボール」シリーズの劇場版20作目で、悟空、ベジータ、そしてブロリーという3人のサイヤ人の激闘を描>>続きを読む

嘘はフィクサーのはじまり(2016年製作の映画)

3.6

69歳で第2子誕生という男として〝現役〟バリバリのリチャード・ギアだが、ニューヨークを舞台に彼が演じた宮廷ユダヤ人のようなフィクサーは、人生に疲れたような初老のノーマン・オッペンハイマーで、今迄のダン>>続きを読む

ギャングース(2018年製作の映画)

3.9

「一寸の虫にも五分の魂」と言うけれど、親の虐待や貧困等で犯罪に走って青春期を少年院で過ごしたサイケ、カズキ、タケオという3人の若者がどうしようもない現実に向き合いながら、何とかそこから這い上がっていこ>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.8

「嘘も方便」と言うけれど、この映画に登場する鈴木家の人々は長男の〝突然の喪失〟で倒れた母親の為に優しい嘘をつく。
鈴木家が見舞われた〝不幸〟は、現代社会において決して特殊なことではなく、様々な要因の積
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いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

3.9

世界中で50以上の賞を受賞したベストセラーノンフィクション「FAR FROM THE TREE」を原作にしたドキュメンタリーを観ると、昨今、世間を騒がしている「同性愛カップルは生産性がない」という発言>>続きを読む

へレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

「親の因果が子に報う」ではないが、祖母の死から始まる或る一家の悲劇の連鎖を描く本作は、観る者を作品世界に取り込んで離さず、やがて終盤の怒涛の展開に巻き込んで一気に恐怖の坩堝に突き落とす。
主演のトニ・
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熱狂宣言(2018年製作の映画)

3.5

若年性パーキンソン病を患う東証一部上場企業で従業員約一万人を率いる経営者・松村厚久さんを、映画プロデューサーの奥山和由さんが監督として撮ったドキュメンタリーを観ていると、仕事とは、真に生きるとは何なの>>続きを読む

夜明け(2019年製作の映画)

3.8

是枝裕和監督と西川美和監督が立ち上げた制作者集団「分福」に属し、両監督作品で監督助手を務めた広瀬奈々子監督のデビュー作は主演に柳楽優弥さんを迎え、心に深く傷を負った者達の再起の物語を繊細に、静かに見詰>>続きを読む

ライ麦畑で出会ったら(2015年製作の映画)

3.8

青春小説の金字塔「ライ麦畑でつかまえて」のファンの人、そして未だ読んだことがない人でも、1969年、アメリカ・ペンシルベニア州で我こそはJ.D.サリンジャーの理解者であると自認する高校生ジェイミー・シ>>続きを読む

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

3.4

スマホは、定期券、お財布、カメラ、ゲームやミュージックプレイヤー、地図や翻訳、そして勿論、メールや通話という我々の日常で欠かせないマルチモバイル機器になっている。
ある意味、自らのアイデンティティを凝
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.9

スパイダーマンの最大の宿敵にして、マーベルコミックの中で残虐で最悪なキャラクターを主人公にした本作は、このヴィランの魅力が溢れている。
ヴェノムはサム・ライミ監督の「スパイダーマン3」に登場して、主人
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半世界(2018年製作の映画)

3.8

阪本順治監督の最新作では小さな地方都市を舞台に、主演の稲垣吾郎さん演じる炭焼き職人の絋、その妻・初乃と息子の明、そして絋の同級生たち、元自衛官の瑛介とカーディーラーの光彦、これら主要登場人物たちが絋を>>続きを読む

ビブリア古書堂の事件手帖(2018年製作の映画)

3.6

原作の三上延さんのライトミステリー小説は、既に漫画化されたり、剛力彩芽さん主演でテレビドラマ化されているが、黒木華さんと野村周平さんのW主演で実写映画化されて「灯下親しむ候」に公開された本作は、「本の>>続きを読む

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