MasaichiYaguchiさんの映画レビュー・感想・評価

MasaichiYaguchi

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映画(1632)
ドラマ(6)

レイルウェイ 運命の旅路(2013年製作の映画)

3.6

エリック・ローマクスの自叙伝「The Railway Man」を、コリン・ファース、二コール・キッドマン、真田広之さんという素晴らしいキャストで映画化した本作は実話であるがゆえに終盤の展開が胸に迫る。>>続きを読む

想いのこし(2014年製作の映画)

3.4

平川雄一朗監督の本作はポスターやチラシの感じが「ツナグ」を彷彿させたので、ある程度内容は予想していたが、やはり人に想いをつなぐことをテーマにした映画だった。
「ツナグ」では想いをつなぐ「使者」である高
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くじけないで(2013年製作の映画)

3.3

168万部を越えたベストセラー詩集「くじけないで」は未読なので、本作で初めて90歳を過ぎて詩人となった柴田トヨさんの人となりに触れた。
私も趣味で毎日と言っていい程、映画をはじめとしたレビューを書いて
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一枚のハガキ(2010年製作の映画)

3.7

99歳の新藤兼人監督の最後の作品は実体験を基に作られている。
この作品は、これから死地の戦場に出兵する戦友に託された妻宛のハガキを届ける一兵士の物語である。
上官に引かれるクジによって生死を分けられる
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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

3.3

この映画は、第二次大戦末期のサイパン島を舞台に最後まで戦い抜いた大場隊を描いた作品。
観光でサイパンを訪れ、バンザイクリフや旧日本軍の高射砲を見学したことがあるが、大場大尉のことは勿論、サイパン玉砕の
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.0

色々と突っ込みどころ満載の映画だが、途中から涙腺が決壊して、そんなことはどうでもよくなってしまった。
どうも歳をとる毎に、この手の父子物には益々涙腺が緩くなる。
韓国のアカデミー賞と呼ばれる「大鐘賞」
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ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

3.4

いがらしみきおさんの漫画原作を松尾スズキ監督と松田龍平さんがタッグを組んで映画化した本作にはてんこ盛りの笑いがある。
銀行員なのにお金にまつわる悲劇を見過ぎて「お金アレルギー」になってしまった高見武晴
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バチカンで逢いましょう(2012年製作の映画)

3.5

本作品ではローマとバチカンを舞台にキュートなお婆ちゃんの物語がハートウォーミングに展開する。
このキュートなマルガレーテ婆ちゃんを演じているのが「バグダッド・カフェ」のマリアンネ・ゼーゲブレヒト。
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ふしぎな岬の物語(2014年製作の映画)

3.3

コーヒーは同じ豆でも淹れる人が違うと味が変わる。
コーヒー党の私にとっての一杯は仕事の集中力を高めたい時、そして逆に仕事が一段落して寛ぐ為にある。
映画に登場する「岬カフェ」は、千葉県明鐘岬にある実在
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振り子(2014年製作の映画)

3.3

お笑い芸人・鉄拳さんのパラパラ漫画を実写映画化した本作からは、時代背景になっている昭和へのノスタルジーが感じられる。
1970年代後半から21世紀を迎えた2000年代の初めまでの主人公たち、大介とサキ
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土竜の唄 潜入捜査官 REIJI(2014年製作の映画)

3.3

主人公・菊川玲二の兄貴分、通称クレイジーパピヨンこと日浦匡也の台詞で印象的なものがある。
「ヤクザってのはよ、面白くなくちゃいけねんだ」
この台詞そのままに本作も「面白くなくちゃいけねんだ」とばかり、
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.6

「ニキータ」「レオン」「LUCY/ルーシー」等の戦うヒロインを主人公にした作品を多く手掛けるリュック・ベッソンの最新作は、ロシア出身のスーパーモデル、サッシャ・ルスを主演に二面性を持つヒロインのアナを>>続きを読む

新しき世界(2013年製作の映画)

4.1

人生には「進学」「就職」「結婚」というような「節目」で何度か「自分の進む道」を決めなければならない時がある。
その選択によってバラ色の人生を掴むこともあれば、どん底の生活を強いられることもある。
この
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悪いやつら(2012年製作の映画)

3.7

害虫は軽く叩いたぐらいでは死なないし、殺虫剤も至近距離から直接噴霧しないと退治出来ない。
本作の主人公チェ・イクヒョンは悪徳税関職員を振り出しに、運と頭の良さ、そして口八丁ぶりで裏社会を伸し上がってい
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うたのはじまり(2020年製作の映画)

4.0

新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が発令された当初、街から人だけでなく音までが無くなり、生気が感じられなくなったことを思い出す。
このドキュメンタリー映画では、窪田正孝さんの写真集、Mr.
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ライト・オブ・マイ・ライフ(2019年製作の映画)

3.8

恰も今の世界状況を予見したかのような本作では、謎の感染症のパンデミックで殆どの女性が亡くなってしまったというディストピアで父と娘のサバイバルが繰り広げられる。
感染爆発から10年後、生き残った女性を血
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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界(2012年製作の映画)

3.5

10代の頃、自分の理想の世界を思い描いた事はないだろうか?
人々は笑顔に満ち、幸せに仲良く生活する世界。
そして親よりも兄弟姉妹よりも自分の事を理解してくれる友がいて、その友情は永遠だと思える日々。
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ソウル・サーファー(2011年製作の映画)

4.0

私はクリスチャンではないがキリスト教系大学だったので、「キリスト教概論」とか、「旧約聖書」「新約聖書」と一通り学んだ。
一つの宗教(神)に帰依している人もいると思うが、一般的に日本人は多神教徒である
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新喜劇王(2019年製作の映画)

3.5

1999年の前作ではチャウ・シンチ―が主演、監督、脚本を手掛けたが、本作では現代的な要素を取り入れ、女性を主人公に据えて新たな物語を紡いでいる。
タイトルにあるように作品自体はコメディなのだが、エキス
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.0

グザヴィエ・ドランが監督・脚本・美術・衣装・編集・音楽と一人でこなした本作では、或るカップルの10年に亘るラブストーリーが描かれる。
ただ、この恋愛劇はパートナーだった男性が或る日突然「自分は間違った
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.8

主演のナタリー・ポートマンは本作でアカデミー賞をはじめとした数々の女優賞を獲得したが、「レオン」で12歳の可憐な少女を演じていた彼女が大人になり、妖艶な演技も出来る女優に成長したんだと、劇場公開時に鑑>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

イラク戦争に4度従軍したクリス・カイルの自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を原作にしたクリント・イーストウッド監督の本作では、アメリカ精鋭特殊部隊員で凄腕狙撃手である主人公のイラク戦争を背景とした>>続きを読む

ラストスタンド(2013年製作の映画)

3.5

本作でのシュワちゃんは一人で敵をバッタバッタと倒すようなスーパーヒーローではなく、弱みや悲哀感漂う等身大のヒーローとして登場する。
彼が演じているのは田舎町の保安官オーウェンズ。
彼の住む田舎町は事件
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

3.6

この作品では1969年7月20日に月面着陸に成功したアポロ11号が大きなモチーフになっている。
当時幼かった私は真夜中だったにも拘わらず、両親と一緒に固唾を呑んで世紀の瞬間を観ていた。
着陸船「イーグ
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牙狼 GARO 蒼哭ノ魔竜(2012年製作の映画)

3.5

オープニングから雨宮慶太ワールド全開である。
ある意味「牙狼」シリーズの一つの集大成とも言える作品。
基本的に私は雨宮慶太さんが生み出す「造形」のファンである。
それらからは何処かに少年の持つあどけな
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唐山大地震(2010年製作の映画)

3.8

今回の新型コロナウイルス感染症拡大で多くの新作映画の公開が延期となったが、この作品も公開予定当時に発生した東日本大震災によって長らく公開が見送られた経緯がある。
そして、この映画で繰り広げられるドラマ
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パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

3.6

原題の“Deplomatie”の訳語は「外交」だが、この作品では「駆け引き」を意味していると思う。
史実に基づいたシリル・ジェリーの戯曲を「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフが映画化した本作で
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ビル・カニンガム&ニューヨーク(2010年製作の映画)

4.1

この作品は、ニューヨーク・タイムズ紙のファッション・コラム「ON THE STREET」と、社交界パーティをレポートする「EVENING HOURS」を担当する有名なフォトグラファー、ビル・カニンガム>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

3.8

東京都中央区の数寄屋橋のオフィスビルの地下にある10席程の江戸前鮨店「すきやばし次郎」のドキュメンタリー映画。
「すきやばし次郎」はテレビや雑誌で紹介され、「ミシュランガイド東京」において2007年か
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.9

真面目にこつこつと地道に働くより、要領良く立ち回り、上司にゴマをすったり、宴会等で目立った方が受けが良く、早く出世したりする。
そして、時代の変化が激しく、景気の先行きが見えないこの頃では会社も半期と
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ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

3.6

原作未読ですがヘビー級に心に響く作品だった。
本作品は「生」と「性」がテーマになっていると思う。
「性の営み」の結果としての新たなる「生」の誕生。
ただ現実社会には生まれ出づる苦しみも含め、生きる上で
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マイ・バック・ページ(2011年製作の映画)

3.3

現在「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」というドキュメンタリー映画が上映されているが、評論家の川本三郎さんの回想録を原作に山下敦弘監督が映像化した本作は正にその時代の若者2人を中心に物語が展開>>続きを読む

うさぎドロップ(2011年製作の映画)

3.4

映画は、27歳独身の主人公が祖父の葬儀に出席し、そこに居合わせた祖父の隠し子であるりんをその場の勢いで引き取るところからドラマは幕を開ける。
父ではない主人公・大吉とりんの、時にパニック、時に心癒され
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大人ドロップ(2013年製作の映画)

3.5

終盤の方で主人公たちが「あの頃は痛かったよね」と言い合うシーンがあるが、この作品程にはドラマチックではないにしろ、当時を振り返るとほろ苦く、穴があったら入りたいような「痛い思い出」が蘇ってくる。
樋口
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映画 鈴木先生(2012年製作の映画)

3.4

私には学校の先生は向いてないと思い、教職課程を取らなかったが、大学の友人の何人かは中学校で英語を教えている。
夏休みとか休暇が多いように思われる学校の先生だが、本作を観ると改めて大変さが伝わって来る。
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ねらわれた学園(2012年製作の映画)

3.2

小倉百人一首の有名な句で「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」というのがある。
人の一途な思い、特に恋心はメールや電話、それこそ「超能力」が無くたって思い続ければ何時かは
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