ホーガン

オカルトの森へようこそ THE MOVIEのホーガンのレビュー・感想・評価

4.0
白石晃士監督ファンのためのセルフオマージュ作品。

低予算で設定や演者は違うがいつものメンバー、白石晃士監督ファンには安定のPOVエンターテインメントであろう。最早爆笑必至。特に「コワすぎ」、「オカルト」、「カルト」あたりが大好きなら劇場で見ても損はない。同志が一緒に笑ってくれるその一体感はお家では味わえない。一方、お約束過ぎて予定調和、驚きが少ないという不満は残った。

変化と言えば、助監督市川にいつもの久保山智夏ではなく、堀田真由を配したところはナイスキャスティング。クボチカが出演していないのは寂しいが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で知的な優しさで存在感を見せつけていた彼女は、本作でも白石ユニバースにおける役割を十分に理解した演技を見せ、完全に溶け込んでいた。彼女はきっと大成するね。あと、池谷のぶえは流石だと思った。こういうふざけたシチュエーションで典型的な役(本作ではカルトのリーダー格のおばさん信者)を演じさせたらピカイチ。NHKの「LIFE」でも面白いなぁって思っていたが、白石ユニバースにもがっちりはまっていて笑える。なお、キャステイングでいうと、大迫茂生の扱いが酷過ぎてこれも笑ったw

低予算以上の面白さを誇る白石ユニバースの作品がまたここに生まれたわけだが、やっぱり低予算というのは足かせであって強味ではない。誰か彼に100倍の予算を与えて自由に映画を作らせてやってほしい。これ、毎回言ってるけどw
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