伊尾喜大祐

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IVの伊尾喜大祐のレビュー・感想・評価

ロッキーVSドラゴ:ROCKY IV(2021年製作の映画)
4.4
US版iTunesStoreで配信中の『ロッキーVSドラゴ:RockyⅣ』をホームシアター上映。

80年代洋画少年だった頃にやはりUS盤のレーザーディスクで何度も繰り返し観た映画に、37年後にディレクターズ・カットとして再見する驚きと喜び!

劇場公開オリジナル版の半分が別カットと入れ替えられ、ビスタサイズだった画面サイズはさらにワイドなシネマスコープサイズ、音声は最新のドルビーアトモスリミックスされた、もう別物と言っていい仕上がりに。

アポロがドラゴとの対戦を望んだ真意。
ロッキーがソ連で戦うことへの、エイドリアンの切実な思い。
対ドラゴ戦にロッキーが抱いていた畏れ・・・

当時良くも悪くも話題になったMTV的テイストは必要最低限に削ぎ落とされ、心情面のドラマが大きく充実した新編でした。

特典映像では本作の再編集を振り返るスタローンのコメントもたっぷり。

「85年当時は観客を飽きさせることが怖くて、どんどん編集でテンポをあげてしまったんだ。」

「アポロを死なせてしまったのは最大の後悔だった。今なら車椅子生活を余儀なくされるも、ロッキーのメンターとして活躍し続けてもらうはずだ。そうなったら5もファイナルもクリードもなくなっちゃうんだけどね。」

など、こちらも実に興味深い内容でした。