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イチケイのカラスのnomoreのレビュー・感想・評価

イチケイのカラス(2023年製作の映画)
4.1
公開初日の第一回目を観てきました!

法律が不完全であることを理解しながら、法律に照らし合わせ、人に寄り添い、最適な解決を見出そうとする。

取り組んでいる仕事は違えど、仕事への向き合い方を考えさせられた。

法律も不完全であり、まして人間も不完全な存在である以上、絶対的な正解はもはやあり得ない。
それでも事実を解き明かし、誰もが納得できる最適解(判決)を求めて考え抜く。

「イチケイ」の面白さはそこにあると私は考えている。

それぞれの見方や考え方があり、それぞれの事情がある。
どのように法律を活用し、解決に導くのか。
法律だけではない。どれだけ人に寄り添えるのか。

登場人物たちの見方や考え方、行動を見ながら、私たちは自分のものごとへの対処の仕方を考え、見直しへのきっかけとする。

骨太な内容でしたが、随所にユーモアと人情が挟み込まれるところがこのドラマのいいところ。

キムタク「HERO」や松潤「99.9 刑事専門弁護士」の影響もチラホラ感じましたね。

"職権発動”入間みちお(竹野内豊)と”委員長"坂間千鶴(黒木華)の掛け合いは相変わらず楽しいし、考えさせられることが多い。

"人権派"月本信吾(斎藤工)の二面性はドラマに深みを与える存在でしたね。
"史上最年少"防衛大臣(向井理)もカッコよかった。もっとダークサイドを見たかった気もしますが。

吉田羊は"沈黙のパレード"思い出しちゃった。

小日向さんや桜井ユキさんはもっと見たかったですねえ。
柄本さんや西野さんの若手裁判官は新鮮さをもたらしてくれましたね。

ラストはオープンエンドでしたので、次回シリーズや映画化第2弾を楽しみにしています。
まだまだ続いてほしいドラマですから。

入間みちおが、再び「イチケイ」に戻る日はくるのでしょうか。
それも楽しみに。
どこにいても入間みちおは入間みちおでしょうけれど。

どこにいても入間みちおは、"人間の道を"解く(説く)人ですから。
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